床屋で髪を切ろうと思っても、今日は月曜日で定休日だっていう経験はないですか。
髪を切りたい欲求は急にやってきますよね。
それが定休日だったら大抵は次の日に予約を取りますが、待っている時間は何とも、もどかしい…!
でも、そもそも何で月曜日が定休日なのでしょうか。
その理由をちゃちゃっと見ていきましょう。
床屋の定休日が月曜日の理由は…日本の歴史的背景にあった!
日本は今から70年ほど前に第2次世界大戦を繰り広げ、敗戦国になってしまったのは周知の通りですね。
戦争中は劣勢で、電力の供給が間に合わず、「休電日」が設けられました。
休電日はその名前の通り、電気が供給されない日です。
関東では火曜日に休電日が設けられ、全国では月曜日のところが多かったようです。
床屋は業務上、何かと電気を使うことが多かったので、この休電日に合わせて定休日を設定しました。
つまり、第2次世界大戦中から全国的に、月曜日を定休日とする床屋が増えたのです。
床屋の定休日には、こうした歴史的背景があったのですね。
でも、もう戦争は終わったし、定休日を他の曜日にしても良いのでは?
ところがどっこい、定休日を他の曜日にずらせない理由がちゃんとあります。
月曜日は、業界が行うセミナーや技術講習会、ヘアショーなどのイベントが行われます。
別の曜日に定休日を設けると、こうしたイベントには参加できなくなってしまいます。
日々、技術を磨いている床屋さんには脱帽ですね。
床屋が月曜日を定休日としている理由には「戦争の名残」からきているのがお分かりいただけたかと思います。
現在では理容組合が定休日を決めている
ほとんどの床屋は理容組合に入っています。
理容組合は月曜日を定休日にしようと呼び掛け、それに従うお店が多いです。
なんで理容組合が定休日を決めているのかというと、お客さんを奪い合わないためです。
例えば、1店舗だけ定休日である月曜日に営業してしまうと、その床屋だけが儲けてしまいますよね。
他の床屋はお客さんを奪われたと憤り、こちらも月曜日に営業しようと、競争が激化してしまう可能性があります。
床屋同士を競争させないためにも、理容組合は月曜日を定休日としているのです。
また、床屋は親から受け継ぐものがほとんどであり、そのまま理容組合を継続している店が多いです。
理容組合という大きな存在があり続けるかぎり、定休日は月曜日から動かないでしょう。
地域によっては定休日が他の曜日の場合もあります。
最後に、月曜日が祝日の場合はどうなるの?
月曜日が祝日ってことは多々ありますよね、床屋には関係があるのでしょうか。
いえ、祝日でも関係がありません。
月曜日が祝日であっても休みになりますし、営業日なら祝日でも営業しています。
まとめ
○床屋の定休日は戦争の名残である
○現在では理容組合が定休日を決めている
○祝日でも床屋には関係がない
床屋の定休日が月曜日の理由は、劣勢を強いられた第2次世界大戦中に決められて、現在でも理容組合によって継承されているからです。
髪を切るとさっぱりして気持ちも切り替わるから、床屋さんの存在って有難いですね。