台風に名前はなぜ付けられるのか?その理由について


近年、日本列島にたくさんの台風が上陸するようになり、過去にはないような経路を通過して、様々な地域に被害を及ぼしています。

日本で台風というと「台風〇〇号」など、数字で呼ばれることがほとんどなので、多くの人がこちらに馴染みがあると思いますが、台風には一つ一つ名前がついている事をご存知ですか?

また、なぜ台風に名前がついているのでしょうか?

今回は、その疑問について紹介します。

スポンサーリンク
z-kyokashoレクタングル大

名前が付けられる理由

まず、なぜ「号数」だけではなく名前が付けられているのかというと、複数同時に発生する事が台風にあるため、その時に台風情報の混乱を避けるためと言われています。

また、名前を付ける事によって、台風情報の関心を高める事が出来るからだと言われています。

この2つが名前を付ける大きな理由になっています。

台風に名前を付け始めた歴史

初めて台風に名前を付けたのは、20世紀の始めにオーストラリアの気象予報士で、その気象予報士が嫌いな政治家の名前を順番に付け始めたのが始まりと言われています。

その後、第二次世界大戦頃からアメリカは、軍の起床担当者が、自分の恋人や妻などの人命を付け始めました。

それから、東シナ海、北西太平洋で発生する台風の被害が及ぶ各国が「台風委員会」という、政府間組織が設立されました。

この台風委員会が、東シナ海、北西太平洋で発生する台風について、2000年から加盟国が提案した名前などを台風に付けるようになりました。

台風の名前は140個用意されている

台風委員会では、台風の発生順に140個の名前が付けられるように準備されています。

2000年、最初に台風につけた名前はカンボジアの提案であった「ダムレイ(像)」でした。

これを始めとして、140個の名前が一巡したらまた「ダムレイ」に戻ります。

台風は一年間平均で25回ほど発生すると言われていますので、およそ5年ほどで一周する事になります。

もちろん日本からも「てんびん、やぎ、うさぎ、カジキ、カンムリ、クジラ、コップ、コンパス、トカゲ、ハト」の10個の名前が提案され、採用されています。

この10個は全て星座からきており、その理由は、海上で仕事する漁師達とって台風は最も影響される問題なので、航海に縁のある「星座」を選んだと言われています。

なぜ日本ではあまり使われないの?

日本も台風委員会に所属しているのにも関わらず、ほとんど名前を使われないのはなぜでしょうか?

その理由は、日本で台風委員会設立前から台風を「号」で数えていたので、その流れが変わっていなく、データ上のわかりやすかったり、マスコミや気象庁が名前を使わずに「号」のまま続けているからだと言われています。

日本全体でも「台風に名前を付ける」という事はあまり浸透していないため、馴染みのある方法を選んでいると思われます。

まとめ

このように、日本では独自の方法をそのまま使い続けているために、台風の名前に馴染みがない事がわかりました。

しかし、台風委員会は国際機関の一つなので、名前を使って台風を表す事が本当は正しい方法と言えるのかもしれません。

スポンサーリンク
z-kyokashoレクタングル大
z-kyokashoレクタングル大

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする