私たちが普段使っている1、2、3などの数字はどこからやってきたのか、その起源を紹介します。
数の起源を知れば、新たな発見があるかもしれません。
それでは詳しく見てみましょう。
アラビア数字の起源はインドにあり
私たちが現在使っている、0、1、2、3、…、9という数字はアラビア数字または算用数字と呼ばれています。
このアラビア数字を発明したのはインド人です。
アラビア数字の起源はインドなのに、なぜアラビア数字と呼ぶのでしょうか。
それは、インドで発明されたものがアラビアに伝わり、アラビア人がヨーロッパに伝えたのでこの名前があります。
世界中にアラビア数字を広まらせたのは、ピサの税関の子として生まれたレオナルドという人物です。
彼は1202年に、偉大な著『算盤の書』という本を書きました。
この本の中に「インド人の九つの数字は987654321である。これらの数字と、この0記号をもって、あらゆる数を書きあらわすことができる。この記号0はアラビア語でcephirumと呼ばれるものである。」と書かれていることから、インド人がアラビア数字を発明したのが分かります。
この『算盤の書』は何世紀にもわたって世界中に規範として、また原典として伝わりました。
アラビア数字が世界中で使われている理由
アラビア数字は数字を書く位置で数の表す大きさを変えられます。
この数字の位置で位が分かる表し方を「十進位取り記数法」と呼びます。
実際に、ローマ数字と比較をしてみると分かりやすいので見てみましょう。
例えば2017年をローマ数字で表記すると以下になります。
MMXⅦ年。
M(1000)×2+X(10)+Ⅶ(7)=2017年となります。
もう一つ例を紹介、日本へのキリスト教伝来の年をローマ数字で表すとどうなるでしょう。
MDXXXXⅨ年。
M(1000)+D(500)+X(10)×4+Ⅸ(9)=1549年となります。
このようにローマ数字では、位の数が大きくなると表記が複雑になります。
一方、アラビア数字では先ほど述べたように、数字の位置で位が分かるので簡単で便利です。
以上のことから、アラビア数字が世界中に広まったわけです。
まとめ
○アラビア数字の起源はインドにあった
○アラビア数字は数を表すのに非常に便利
アラビア数字の発明により、引き算や掛け算などの数学は急速に発展しました。
今や数字がなければ成り立たない世界になっています。
数字が苦手な学生も意識して数字を見てみると、興味が出てくるかもしれませんね。