北方領土の返還はよくニュースで耳にする言葉です。
しかしながら、なぜ日本は北方領土の返還を求めるのでしょうか?
感情的な問題は抜きにして北方領土返還での日本のメリットについて考えていきます。
北方領土の歴史
北方領土とは千島列島の歯舞(ハボマイ))、択捉(択捉)、色丹(シコタン)、国後(クナシリ)の4島の事を指します。
第2次世界大戦で敗戦した日本は1951年に結んだサンフランシスコ平和条約の中で千島列島を放棄することを宣言しました。
この「千島列島」の捉え方が日本とロシアとで異なっているのです。
ロシアは千島列島の中にこの北方領土が含まれるとしており、日本は北方領土は日本固有の領土であるという考え方を示している。
この2国の認識の差が今の北方領土問題となっているのです。
現在この北方領土はロシアが実質的に支配しているが、日本も自国のものであることを主張し、議論は平行線である。
北方領土が日本に返還される可能性は、今のところ低いだろう。
日露間の問題である為に他国は基本的に干渉することはできず、日本とロシアの間で折り合いをつけるほかないのが現状である。
北方領土を保有するメリット
北方領土が日本に返還される可能性は低いと言わざるおえません。
そのことは置いておいて、北方領土返還のメリットとデメリットを考えてみましょう。
北方領土が返還された場合、まず日本の保有する土地が増えます。
これがメリット、デメリット両方となるのです。
まず、メリットはその土地の資源や領土に対して発生する排他的経済水域(漁業等を行える水域)が日本のものとなることです。
これにより一定の経済的メリットがあると言えます。
逆にデメリットは土地を管理する為に必要なお金、分かりやすく言えば税金がかかるという事です。
ここでかかる金額が土地を保有することで生まれるメリットを上回るなら、北方領土の返還は日本にとってメリットが無い事になります。
実際のところどっちがメリットがあるかは分かりませんが、日本は現状返還を求めています。
まとめ
北方領土問題は日本とロシアの認識の違いが原因です。
日本は返還を求め、ロシアはそれを拒否している以上、議論は平行線で、日本への返還の可能性は低いでしょう。
北方領土の返還は資源面で日本にメリットなりますが、税制面では負担になります。
北方領土問題はこの先どうなるかは動向を見守りましょう。