台風の右側と左側とで風の強さが違うって知っていましたか。
知ってはいるけれど、うまく説明できないという方もいるかもしれません。
今回は台風の豆知識として、右側と左側ではどちらが強いのか詳しく説明していきます。
台風は右側と左側どちらが強い?
台風の進行方向右側の半円は「危険半円」と呼ばれ、左側よりも風が強い傾向にあります。
なぜ台風の右側が強いのか、順をおって説明します。
右側が強い理由
台風は地球の自転の影響により渦を巻き始めます。(北半球では反時計回り。南半球では時計回り。)
日本は北半球に位置するので、台風が半時計回りに渦を巻きながら、南の方から移動してきます。
つまり、台風が南から移動してくる速度+台風に吹き込んでくる反時計回りの風が上乗せされるので、台風の右側は風が強いのです。
先ほど述べたように、台風の右側の半円を「危険半円」と呼ぶのに対し、左側の半円は「可航半円」と呼びます。
左側の可航半円では、台風自身の風が逆になるので、右側に比べると風速が小さくなります。
この概念は、船が航海しているときに台風が発生した場合、台風を通り抜けるかどうかを判断するのに重要です。
判断を間違えれば大事故に発展しかねないので、船長には責任があります。
台風の進行方向右側の住民は注意が必要
天気予報で予報円の右側に位置している住民の方々は、風が強くなる可能性があるので、あらかじめ対策をしておきましょう。
また、台風の左側も危険なことにはかわりないので、油断大敵です。
台風についての補足
台風は7月~9月にかけて多く発生し、日本に上陸しやすいです。
台風が発生する場所は、日本の遥か南、赤道近くの暖かい海(マリアナ近海を中心とする地域)です。
中心付近の風速が17・2m以上のものを台風、それ以下のものは熱帯低気圧(熱低)と呼びます。
過去には台風により、甚大な被害を受けました。
○1997年9月台風19号(最大瞬間風速49・0m、死者10名)
○1999年9月台風18号(最大瞬間風速66・2m、死者31名)
○2004年10月台風23号(死者95名)
勢力の大きい台風は人の命をも奪ってしまうほど、恐ろしいです。
台風自体の風が弱くても大量の雨を降らし、災害に繋がるケースもあるので注意をしておきましょう。
まとめ
○台風の右側は左側と比べて風が強い
○右側が強い理由は地球の自転の影響
○台風の左側でも油断は大敵
台風が近づいてきたら、なるべく外へは出歩かないのが鉄則です。
台風の右側以外でも、地形によっては風が猛烈に吹くところもありますので、十分注意をしておくのが大切ですね。