日本の食生活は洋食化が進んでいると話題ですが、それでも日本人とお米は切り離せない存在です。
さてそのお米ですが、近頃のスーパーやコンビニでは炊かれたご飯がパックされている商品が数多く並んでいます。
そのため、お米を買って自分でご飯を炊く機会が減ってきているのではないでしょうか。
しかし、炊き立てのご飯というのは、パックのご飯とは一味ちがう美味しさを持っているので、是非自分自身でご飯を炊いてほしいところです。
ここでは、ご飯を炊く前に必要なお米の研ぎ方について、おさらいしていきましょう。
最新のお米の研ぎ方について
子供のころ、お米は何度も強くこすりつけるような研ぎ方を親から教えてもらった人は多いのではないでしょうか。
実は今のお米はそんなに強く研ぐ必要はありません。
元々何故そんな強い研ぎ方をしていた理由は、玄米から糠を落とし精白米に精米する際、昔は精米技術がまだ弱く、お米の表面に糠や汚れが残っていました。
しかし現在の精米技術は高くなり、精米された時点で糠や汚れはほとんど取り除かれるようになりました。
そのため最新のお米の研ぎ方は、以下の通りになります。
1.水を張ったボウルに炊きたい分量のお米を入れ、軽く混ぜた後、水を捨てます。
※お米は一番始めの水を最も吸収するため、浄水された水かミネラルウォーターが望ましいです。
2.再びボウルに水を入れて、水の中でお米を15回くらい優しく混ぜるように洗い、水を換えます。
3.2.の作業を3回ほど繰り返します。
4.洗い終えて水を捨てた後、再びボウルに浄水された水かミネラルウォーターを入れて吸水させます。
以上がお米の研ぎ方になります。
研ぐというより、混ぜて洗う感じが良いみたいです。
そもそも何故、水は濁ってしまうのか?
水を張ったボウルにお米を入れると水が濁りますが、この濁りの原因は何なのでしょうか?
普通のお米の場合は、お米の表面に残っていた糠や汚れが濁りの原因となっており、研ぎはこれらを取り除く作業になります。
しかし最近では無洗米という研がなくても炊けるお米が販売されています。
この無洗米も水に入れると、水が若干白く濁ってしまいます。
この濁りも糠や汚れではないかと思われそうですが、無洗米は精米の段階で特別な方法で糠や汚れを取り除いています。
そのため無洗米を入れた時の濁りは汚れではなく、実はお米のでんぷんが水に溶けているだけなのです。
この濁りを取り除いてしまうと、逆にお米の旨みが損なわれてしまいます。
よって無洗米は洗う必要はなく、通常のお米を洗う際も、でんぷんを損なわないよう水が若干濁る程度までで良いでしょう。
ここでお米の研ぎ方について簡単にまとめます。
・最初は浄水されたきれいな水を使用すること
・お米は優しく混ぜるように洗うこと
・水が透明になるまで洗う必要はなく、若干白く濁る程度に留めておくこと
これらのポイントを押さえて、美味しい炊き立てのご飯を炊いてみましょう。