長い首の動物と言えば、キリンです。
背の高い樹の葉を食べるために首が長くなったといわれています。
体は大きくても長い首に特徴的な黄色の模様が可愛くて、動物園でも人気がある動物です。
偶蹄目に属する動物で、実は牛とは親戚関係になります。
一見、長い脚で優雅に歩き、長い舌を伸ばして葉を食べているキリンですが、性格は神経質で臆病なので、飼育するのはかなり大変なようです。
そんなキリンは睡眠時間が極端に短いことでも知られていますが、その理由についてお知らせします。
キリンの睡眠時間が短い理由その1
キリンは体が大きくて、一見、天敵がいないように思いますが、キリンの生息地には肉食動物が生息しており、いつも獲物を探しています。
肉食動物の脅威はキリンも例外ではなく、眠っていたら、襲われてしまうので、基本的に野性のキリンは眠ることがありません。
大きな樹に体をもたれて休むことが多いですが、肉食動物の脅威がないと感じられた時は稀に座って眠ることがあるようです。
動物園では肉食動物の脅威はないという理由で、座って数分ほど眠ることはあるようです。
数分眠ってから、数分から数時間後にまた数分眠るというのがキリンの睡眠サイクルで、トータルにすると1日1時間から2時間ほどの睡眠時間になるようです。
眠っていてもすぐに起き上がることが出来るように、とても浅く眠ります。
キリンの睡眠時間が短い理由その2
キリンは草食動物です。
主食である草はエネルギー効率が悪く、大量に食べることで必要カロリーを確保する必要があります。
そのため、自然と睡眠時間が短くなる傾向にあるのです。
キリンに限らず、起きている間は食べて過ごしている草食動物は多いです。
キリンが眠る時の姿勢
キリンは頭と心臓が離れているため、かなり繊細な血圧調整によって頭に血液を送っています。
横になってしまうと、この血圧調整が狂ってしまうので、起き上がることが二度と出来なくなります。
そのため、座ってから、長い首を後ろに回し、背中に乗せる姿勢で眠ります。
野性下で眠る時は樹にもたれかかる他に、立ったままで頭と首を背中に乗せることもあります。
最後に、キリンの睡眠時間が短い理由は天敵から身を守るためとカロリーを確保するためです。
野生の動物も飼育下のキリンもいつでも走りだせるような体勢で眠っています。
もし動物園で樹や壁にもたれ掛けているキリンがいたら、眠っているのかもしれません。
見ることが出来たらラッキーです。