結婚式といえば、一生に一度の大イベント。
2人で色々な段取りを進めるうちに、結婚式や披露宴の日取りが気になるところ。
両家の都合や、媒酌人や来賓者の都合を考えるでしょう。
大安吉日を選ぶのはもちろんですが、近年では友引や松の内を選ぶカップルも少なくありません。
松の内で結婚式を挙げるのは非常識なのでしょうか?
松の内で結婚式を挙げる、メリット・デメリットを色々な角度から調べてみました。
松の内って、何? 気になるアレコレ
ここで気になるのが、「松の内」という言葉です。
新年を迎える頃に、頻繁に耳にする言葉ですね。
この「松の内」、古くは江戸時代から使われています。
12月13日から1月7日までを指し、正月飾りの一種である松飾りを飾っておく期間のことを言います。
もともと「松の内」は小正月である15日までとされていました。
現在では7日までが「松の内」11日が鏡開きとなっています。
何故15日までの「松の内」が7日までになったのかというと、その理由は明歴3年の正月に起こった振袖火事とも呼ばれる大火が原因です。
この火事を教訓として幕府により、7日をもって飾り納めをするという通達があったためとも言われます。
江戸幕府の影響を受けなかった関西地方では今でも、元旦から15日を「松の内」とする地域があります。
また鏡開きが20日から11日になった理由は、徳川家康の命日が4月20日のため、幕府が20日という日を忌み嫌ったからと言われています。
これにともなって関東地方では7日までを「松の内」とするようになったようです。
松の内に結婚式を挙げるのは、非常識なのか?
松の内の期間中に結婚式を挙げることは世間的にはどうなのでしょうか。
年越しからお正月は、親戚一同が集まります。
結婚式を挙げる2人の地元が同じなら、親戚や近親者に集まってもらうのに手間がかからず良いでしょう。
ですが、小正月は女正月とも言われます。
小正月は一年中家庭を守って働く主婦が、家事から解放される唯一の日という意味合いがあります。
その日に結婚式を挙げるというのは、やはり非常識ととられることが多いようです。
正月とは歳神様をお迎えする行事であり、松の内とは歳神様が家に居らっしゃる期間と考えられます。
歳神様が家に居らっしゃるおめでたい期間に、おめでたいとはいえ結婚式で家を留守にするのはどうでしょう。
当人同士は良いと考えても、出席を請われた人はどう受け取るかです。
せめて松の内を外して、結婚式はあげた方が世間的にも常識的にも良いかと思われます。
まとめ
これが法事や悔み事なら致し方ないのかもしれません。
ですがいくら法事とはいえ、法事を執り行うお坊さんも三が日はお休みしたいところ。
特別な理由がない限りは、結婚式も法事も「松の内」を外した方が良いでしょう。