交代と交替、両方とも「こうたい」と読み、誰かの役割が他の人に入れ替わる味がありますが、使用する状況には違いがあります。
仕事や家庭でも役割分担を決めて行うときには、途中で「こうたい」することもありますが、みなさんは違いをご存知でしょうか?
交代と交替の違いと、どんな状況に使うのかまとめました。
また、まとめを読んだ後でもわからなくなってしまったときに思い出しやすい言葉もご紹介します。
交代と交替の違いと使い分け
交代と交替の違いは、その役割を行う頻度です。
交代は一度役割が他の人にかわったら、もう最初の人がその役割をおこなわない場合に使います。
もし、いつかその役割がもう一度回ってくるかもしれなくても、二度目が不確かなときにはつかいます。
例えば、大統領や総理大臣が他の人に引き継がれる場合には交替ではなく交代です。
また、野球のピッチャーなども次の打席がまわってくるか不確かななので交代を使います。
交代を使う例:怪我をしたので選手交代します。この会社も世代交代が始まりました。今日の舞台の主役は昨日と交代します。
交替は逆に、順番でまた同じ役割がまわってくるときに使う言葉です。
つまり、かわりばんこに役割を繰り返す場合には交替を使います。
そのため毎週回ってくる当番などは「1週間ごとに交替」して行うことになります。
交替を使う例:家事を交替で行います。見回りを交替して行いましょう。ゲームを交替して遊びましょうなどです。
わからなくなってしまったときは
読み方が同じで意味も似ているとなると、交代と交替の違いがそれぞれわかっていてもまぎらわしいものです。
「役割が一回しかこないのどっちだっけ?」とならないためにはコツがあります。
それは「代」や「替」を使った、簡単に漢字が思い出せる単語の意味を考えることです。
オススメの単語は「時代」や「世代」です。
どちらも一度過ぎてしまったら後戻りすることはできない、一度かぎりのことです。
「替」も、「詰め替え用」という言葉を想像してみると、「代」より頻繁に取りかえられるものに使われています。
このような単語で漢字を使うときにも、役割がかわる頻度が隠されているので漢字の意味に注目してみましょう。
まとめ
まぎらわしい交代と交替の違いですが、一度パターンを覚えたら様々なシーンで使い分けができます。
最初は違いがわかりにくくても、何度か意識して使い分けをしていると自然とはっきり違いがわかるようになります。
・交代は役割が一度きりで、他に引き継いだら次もあるか不確定なときに使う
・交替は何度もかわりばんこに役割が回ってくるときに使う
交替は職場や家庭でも日常的に使う頻度も高い言葉ですので、意識して使い分けをしてみましょう