食品の腐敗防止や飲料水の保冷、そしてお子様の発熱の冷却などで使われていた保冷剤ですが、近年夏場の気温が上昇し、熱中症対策にも使われるようになってきました。
使用頻度が高まるにつれて、保冷剤が冷蔵庫に残ってしまうこともあるかもしれません。
そういう保冷剤の再利用の方法を述べていきます。
保冷剤の保水力を再利用する2つの方法
保冷剤は98%ほどが水で、残りの2%ほどが髙吸水性ポリマーで出来ているので、保冷剤を再利用するということはその吸水性や保水性が高い高吸水性ポリマーを再利用するということでもあるので、その特性を活かせることに再利用が可能となります。
その保水性の高さを活用した再利用の方法は植物の水遣りの代行です。
解凍した保冷剤の袋を切って開いて、中身を鉢植えの観葉植物の土に満遍なくかけるだけです。
保冷剤が保持している水が徐々に出てくるので水遣りを行なわなくても植物を枯らすことはありません。
旅行などで長く家を留守にする場合はこの方法は大変に便利です。
切り花などのフラワーアレンジメントにも保冷剤を再利用して使えます。
植物を差し入れる器の中に保冷剤の中身を入れて、そこに植物を生けるだけで保冷剤の保持した水分を植物が吸い上げるので、スポンジ等の代行として使用することができます。
保冷剤を消臭剤や芳香剤として再利用する方法
保冷剤の高吸水性ポリマーは水分を吸収すると表面に凹凸ができます。
その凹凸が臭いを吸着して消臭効果を発揮するのです。
使用方法は簡単で、蓋をしていない容器に保冷剤の中身を入れるか、入れた後に通気性の良い布で覆うなどをして、冷蔵庫や臭いを消したい場所に置くだけです。
この容器にアロマなどの芳香成分を入れると芳香剤にもなりますので、睡眠時この芳香剤を置いて寝ると心地よい睡眠を得られることが期待できます。
保冷剤の再利用での注意点
基本的に保冷剤に使用されている高吸収性ポリマーは誤って飲んでしまっても害はありません。
ただ多量に飲んでしまうと、嘔吐したり下痢をすることがありますので、もし多量に誤飲してしまったら吐かせてから病院を受診することをお勧めします。
ただし、保冷剤の一部にはエチレングリコールを成分として使用している保冷剤もあります。
このエチレングリコールを間違って飲むとエチレングリコール中毒になって、最悪腎臓に障害を起こしてしまうこともありますので、水や牛飲ませて吐かせてから病院を受診する必要があります。
エチレングリコールを使用した保冷剤は凍ったときにも柔らかいので、そういう保冷剤を再利用するときは誤飲をしないように工夫をすることが重要となります。
まとめ
保冷剤は誤って飲んでしまうと危険な場合もあるので、お子様などが誤飲しないように注意することはありますが、髙吸水性ポリマーの特性を活用すると、保冷剤以外の目的で再利用することが可能ですので、通気性の高い布などで蓋をするなど誤飲しない工夫をしながら活用していきたいものです。