セーラー服といえば、女子中高生の定番の学生服の1つですね。
ブレザーが増えてきている現在でも、セーラー服が指定学生服になっている学校はまだまだあります。
このように、セーラー服は身近な存在ですが、なぜあの特徴的な襟になっているのか知っていますか?
あの襟もちゃんとした意味があるんです。
そこで今回は、セーラー服の襟はなぜ特殊な形をしているのかという疑問について紹介します。
セーラー服の始まり
現在セーラー服といえば学生服ですが、元々は世界中の海軍の軍服として着用されて、現在でも着用されています。
また、日本では学生服のイメージが1番の強いですが、19世紀後半から世界的に女性や子供服のファッションとして流行しました。
日本でセーラー服が取り入れられた時期に関しては諸説ありますが、日本でセーラー服を学生服として初めて取り入れたのは、京都の平安女学院だと言われています。
しかし、この時のセーラー服は今のような上着とスカートに分かれた型ではなく、ワンピース型だったそうです。
特徴的な型の襟の役割
あの大きな襟は、ただのデザインではなく「セーラーカラー」または「ジョンベラ」と呼ばれ、様々な役割があったと言われています。
18世紀のイギリスの男性は「ビックテール」と呼ばれる、後ろで大きく束ねた髪型が流行っていました。
そのため、束ねた長い髪で軍服を汚さないようにするために、大きな襟がつけられました。
今でもその役割は同じで、髪が制服に触れてしまう女子学生が制服を汚さないようにという意味で大きな襟が残されたそうです。
また、セーラー服といえばスカーフですね。
このスカーフは、もともと汗を拭き取る物として着用していたそうです。
この他の役割として、強風の時に襟を持ち上げて、顔や頭を覆ったりもしていたそうです。
現在のフードのような役割ですね。
他にも「前が三角になっていると泳ぎやすい」や「海に落ちてしまった仲間を助ける際に、襟が大きい方が掴みやすいから」など、様々な説がありますが、どれも定かではありません。
まとめ
このように沢山の役割がセーラー服の襟にはあったと言われています。
また、現在でも世界的の海軍の軍服として使用されていますが、学生服としては減少傾向にあるそうです。
特に高校では、着崩しや制服の変形に対応するために、ブレザーにチェックスカートの学校が増えています。
また、セーラー服は直接肌に触れる部分が多く、衛生管理に不備があるとして取りやめている所もあるそうです。
たしかに、ブレザーではブラウス等を着用するため、セーラー服に比べると衛生管理がしやすいですよね。
このような理由からセーラー服は減少傾向にあるそうです。
今回は、セーラー服の襟1つでも、このような沢山の意味があり、歴史がある事が分かって頂けたのばないでしょうか?