テニスで点数の数え方はなぜラブ?

慣れてしまえばなんてことないテニスの採点方法ですが、初めて観戦するとき、0からいきなり15になるテニスの点数の数え方は誰もが戸惑います。

テレビ中継を途中でつけてどういう状態なのか、まったくわからなかったら楽しさも半減されてしまいますよね。

せっかく日本人選手も活躍しているテニスを楽しく観戦できないのはもったいない!

ということで、初めてテニス観戦する方がわかりやすいように点数の数え方の基礎と、なぜ0がラブなのか知ってると面白い豆知識をまとめました。

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試合の勝敗はマッチで決まる!

テニスは決まったゲーム数で多くポイントを取った方が勝ちという単純な点数の数え方ではありません。

3つの段階を経てようやく勝利が確定するスポーツです。

1つめの段階は、ポイントを先に4点とり1ゲーム取得するところから始まります。

ポイントは0(ラブ)から始まり1点入れば15、2点目は30、3点目は40、4点目でゲームとなり、1ゲーム取得したことになります。

どちらかが1ゲームとったらまた0から始まります。

2つめの段階は、先に6ゲーム取得して1セットとることです。

ようやく3つめの最終段階となり、規定のセット数を先に取得した方の選手が試合の勝者となります。

勝敗が決まるセット数は3セットマッチと5セットマッチの試合で異なり、3セットマッチは先に2セット、5セットマッチなら3セット取得した方が勝ちです。

3セットマッチは主に女性シングルスの試合やダブルスで採用され、5セットマッチは男性シングルスで採用されることが多いようです。

3つの段階で勝敗を決めるテニスは最短28分で終わった試合もあれば、11時間5分を3日に分けて行った試合もあります。

点数の数え方の謎

テニスの点数の数え方は0から始まりますが、0はラブとコールされます。

テニスの点数の数え方が現在の方法になったのは19世紀後半イギリスのウィンブルドン選手権の第1回目からですが、なぜ0がラブと呼ばれるかには諸説あります。

テニスは元々フランスの修道院で生まれ貴族に広まったゲーム、ジュドポームがイギリスに伝わり変化したものと言われています。

フランスでは0の形が卵に似ているため、0を卵を意味する「l’oeuf(ロエフ)」で呼んでいたようです。

しかし、フランスからイギリスに伝わると「l’oeuf」が発音しづらいイギリス人が「love」と言い、それが定着したというのが1つの説です。

もう一つは、「love」という単語にはかつて「nothing」という意味もあり、何もない=0になったのではないかという説です。

また、テニスの点数は0→15→30までは15刻みで増えているのでなんとなく法則があるように思えますがなぜ30の次が40なのかというのも不思議ですね。

基本的に15つの単位で元は0→15→30→45だったところを、こちらも言いやすさを重視して45(フォーティーファイブ)のファイブを略してしまったそうです。

なぜ15という単位なのかは諸説あり、修道院が15分単位で仕事をしていたからや昔のフランス貨幣の単位が15だったからなどとも言われていますが一番有力なのは時計の文字盤説です。

時計の分を4等分すると0→15→30→45となり、昔は時計をスコアボードに使っていたのではないかと言われています。

どの説も、昔のヨーロッパでは60進法が一般的だったことからきています。

まとめ

独特なコールで試合が進行するテニスですが、基本的な点数の数え方さえ知っていれば楽しむことができます。

今までは難しそうだと思っていた方も、なぜコールが複雑になってしまったか理由を知れば親しみが湧くのではないでしょうか。

初めての観戦でココだけは抑えておいて欲しいポイントは以下3つです。

・3セットマッチなのか5セットマッチなのか
・先に4ポイントで1ゲーム、6ゲームとれば1セットで規定のセット数を先に取れれば勝ち
・ポイントのコールはラブ→15→30→40

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