ワキガに悩む人は数多くいますが、その原因を知って適した対応をとることで、ワキガの臭いを改善することができます。
中でも、汗腺を鍛える汗腺トレーニングについて、その方法をご紹介します。
ワキガの原因
汗を出す汗腺には、全身に分布するエクリン腺と、脇の下や陰部、耳の中など限られた場所にのみ分布するアポクリン汗腺の2つがあります。
ワキガの主な原因は、アポクリン汗腺から出る汗によるものです。
アポクリン汗腺は、人によりその数や大きさに個人差があり、アポクリン汗腺の数が多く大きさも大きい人がワキガになりやすいと言われています。
しかし、他にも食生活や汗腺の衰えによる汗の質の変化が原因と考えられています。
糖質や脂質の多い食事は、汗の成分に影響を与え、嫌な臭いのするべたついた汗をかきやすくします。
また、快適な温度環境や運動不足により汗をかく機会が減ったことで、多くの人は汗腺の機能が低下しています。
それにより、汗をかきにくく、たとえかいても水分以外の成分を多く含んだ質の悪い汗をかくようになっているのです。
汗腺トレーニングの方法
汗腺を鍛えるにはたくさん汗をかくことが必要です。
運動などにより定期的に汗をかくことは筋肉量を増やし、燃焼しやすい体を作る意味でも大切ですが、ここでは手足高温浴と半身浴を組み合わせた汗腺トレーニングの方法をご紹介します。
まず、浴槽にかなり熱めのお湯(43℃くらい)をはり、肘から先と、膝から下をつけて10分~15分温めます。
手足は汗腺の予備能力が高いので、こうすることで眠っていた汗腺を起こし、活性化させます。
次に、浴槽にぬるめのお湯を足し、半身浴をしてリラックスします。
高温のお湯に手足をつけて高まった交感神経を、ぬるま湯で半身浴することで鎮めます。
入浴後は水分補給を心がけましょう。
これを2週間ほど繰り返すと、眠っていた汗腺が目覚めて小粒で蒸発しやすい汗をかけるようになります。
その他のワキガの対処法
ワキガを改善するには他にも次のような方法があります。
アポクリン腺から出る汗の量を抑える
制汗剤を使ったり、出た汗により菌が繁殖しないようこまめに汗を拭くことで臭いを抑えます。
手術によってアポクリン腺の数を減らす
症状が深刻で、生活に支障があると判断した場合は、手術によりアポクリン汗腺を除去することもあります。
ワキガの原因は体質によるところも大きいですが、汗腺を鍛えて汗の質をよくすることでワキガ臭の改善が期待できます。
食生活の見直しと合わせて、まずはやりやすい汗腺トレーニングを試してみてはいかがでしょうか。