ネジ山を復活させる2つの方法

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本棚やタンスといった家具はもちろん、玩具や自転車など生活のいたるところにはネジが存在します。

ネジがゆるゆるになってしまうことをネジ山がなめてしまったなどと言いますが、メンテナンスをしておかないと思わぬ事故を招いてしまう場合もあります。

なめたネジ山を復活させる方法を時計や玩具などの生活用品についている小さなネジ用、バイクや自転車など大きなボルト用の2通りで紹介します。

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小さなネジがなめてしまった時

ネジの棒状のものを雄ネジ、差し込まれる側を雌ネジと言い、それぞれギザギザしている部分をネジ山と言います。

雄ネジ上の皿にある穴がなめてしまってプラスドライバーが回らなくなってまったときには太い輪ゴムを穴の上にかぶせてドライバーを回す方法や、滑り止めスプレーを吹きかける方法があります。

どちらも滑りにくくなって取れるという方法ですが、雄ネジがそれで取れたらホームセンターで新しい雄ネジを購入する方が復活させるより手軽です。

しかし、雌ネジにあるネジ山が傷んでネジがきつくしめられなくなってしまった場合はネジの交換ができません。

気に入っていて買い替えたくない物は造形補修材を使う方法を試してみましょう。

日常品のネジはそれほど強度がなくても大丈夫ですし、電導ドリルなどを使う他の方法よりも簡単にできます。

用意するものはサイズの合った雄ネジ、造形補修材、潤滑材、棒状の細いやすり、ドライバーです。造形補修材は2000円以内、潤滑材は500円以内で購入できるものもあります。

やすりで雌ネジを広げ、雌ネジと雄ネジのホコリなどをきれいに取り除いたら雄ネジに潤滑材を付けます。

造形補修材を雄ネジのネジ山の周りに付け、雌ネジに差し込み、5秒ほど指で押さえたら離します。

あとは1時間ほど経過した後にドライバーで雄ネジを取り外し、雌ネジからはみ出ている造形補修材をやすりで削ればネジ山が復活しています。

大きなネジがなめてしまった時

自転車や大きな家具、機械についているネジは大きく強度の強いものが使用されています。

雌ネジがなめてしまったけど低価格な造形補修材では安全面に不安が出てしまうという場合はタップやダイスという工具を使ってネジ山を復活させましょう。

もともとタップは穴にネジ山を作るもの、ダイスは棒状のものにネジ山をつくるものですので復活というより作り変える方法です。

どちらもリコイルキットとしてホームセンターやインターネットのショップでも購入することができます。

タップで雌ネジのネジ山を復活させる場合は雌ネジ部分にタップを垂直に差込み、ネジ山にかんだらグルグルと回していきます。

頻繁に切削油をさし逆回転もさせて削りカスを取り除くようにしてください。また、タップが作業中に中で折れてしまうと修復できなくなりますので慎重に行いましょう。

雄ネジのサイズを変えたくないのに雌ネジの穴が広くなってしまう場合、インサートナットを埋め込むことで調節や補強ができます。

電導ドリルを必要としないキットもありますが、作業に時間や力がかかりますので頻繁に使う機会があればドリルを用意しておきましょう。

固定されている雄ネジのネジ山はダイスをハンドルにセットして雄ネジにはめ込み、切削油をさしながら回します。ときどき逆方向に回して削りカスをとりのぞきましょう。

まとめ

ネジを使用している製品の性質に合わせてネジ山復活の方法を選ぶことで無駄なコストがかかりません。

・小さなネジは造形補修材で修復することができる。
・大きなネジはタップで雌ネジを、ダイスで雄ネジを復活することができる。

日用品の多くはネジが使われているため、用途に合わせて使える道具は1つあると重宝します。

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