ユスリカの生態と対策について


街灯の下で、ちらちらと飛んでいる虫を見かけたことがありますか?

なぜか振り払っても頭の上で飛んでいます。

この虫の正体はいったい何なのか。

どうすれば頭の上で飛ばなくなるのか。

「ユスリカ」といわれる虫の生態と対策を調べてみました。

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ユスリカの生態とは?

「ユスリカ」とは、どんな生き物なのでしょう。

ユスリカとは昆虫でハエの仲間です。

姿を見ると「蚊」と似ていて、「血を吸われるのでは?」と思うほどです。

水辺の近く、池や川沿いを歩くと小さな虫が無数に飛んでいるのがわかります。

この柱状に飛んでいる虫が「ユスリカ」です。

このユスリカ日本では数千種類いることがわかっています。

世界でも約1万種類いるとか。

ユスリカは水中や湿った場所を好みます。

ほとんどの種類が水中や湿った土中で卵を産みます。

汚れた河川や湖沼から多く発生しますが、きれいな水辺でも発生します。

赤虫といわれる幼虫は、魚や小動物のエサとして重要な存在です。

成虫になったユスリカは短い寿命の中で交尾をします。

2~4日の短い寿命を、交尾と産卵で終わらせるのです。

1匹のメスに無数のオスが群がり、これが蚊柱といわれるものの正体です。

頭の上で飛ぶユスリカの対策とは?

春と秋口の交尾時期に大量に飛び交うユスリカ。

街灯などがあるところを通ると、いくら振り払っても頭の上に飛んできます。

灯りから離れてもついてくることから「頭虫(あたまむし)」とも呼ばれます。

頭の上を飛ぶユスリカを避けたいときは、自分より高いものの傍に行くと良いです。

ユスリカは、一番近くにある高い所を目指す習性があるからです。

その他の対策として、産卵する場所を作らないことです。

泥や水たまり、側溝や桝などがあるとユスリカの産卵場所になります。

植木鉢の水受皿なども発生場所になるので、こまめに水を捨てるようにしましょう。

網戸や玄関に虫よけ剤を撒いたり、窓や照明器具に紫外線カットのシートを張ったりすると有効です。

成虫を駆除するよりも、産卵場所や幼虫がいる場所を綺麗にしましょう。

自宅の周りの対策が出来ても、河川や湖沼の清掃は個人ではできません。

自治体や市町村の対策室などに相談してください。

飲食店などでは、ユスリカによって商売に被害が出ることも。

またユスリカの死骸が細かく散乱すると、気管支ぜんそくや鼻炎などのアレルギー症状を引き起こす原因になります。

まとめ

塩素系の薬剤や殺虫剤では効果がないようです。

学校のプールの水面や側溝などで見かけるのはこのためです。

血を吸われるようなことはありませんが、不快この上ないのは間違いありません。

身近にある水溜まりなどは綺麗にするように心掛けましょう。

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