災害における心理「ハネムーン期」とは?


災害における被災者の心理状態は災害直後、被災初期、被災中期、被災後期において変化していくものなのだそうです。

個人によって異なるものではなくて、大体のパターンがあるといいます。

そのパターンの中に、ハネムーン期と言うものがあります。

ハネムーンとは英語でhoney moonと書き、甘い関係や新婚旅行を意味し、災害と結び付きそうにもありません。

災害におけるハネムーン期とは一体なんなのかを解説します。

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ハネムーン期とは?

被災者同士助け合い、行政などの支援に希望を持っているという状態です。

被災者同士の連帯感があり、和気あいあいとした状態で、瓦礫などを片付けるといいます。

この状態は1週間から6ヶ月間続きます。

何故、被災後だというのに和気あいあいとした状態になるのかと言うと、劇的な災害を乗り越えてきたという仲間意識が生まれるからです。

災害時の被災者の心理とは?

ハネムーン期を含め、災害時の被災者の心理態は4つに分かれます。

被災直後を英雄期といい、怒りや茫然自失、混乱といった感情を持ちます。

家族や仲間を守るために危険な行動をしてしまう人もいます。

災害発生の次の心理がハネムーン期です。

個人差がありますが、1週間から6ヶ月間続くとされます。

災害時の混乱が収まりかけた頃に発生するのが幻滅期です。

被災者の忍耐の限界や行政の支援への不満が爆発する時期で、被災者同士のトラブルなども多くなります。

個人差がありますが、2ヶ月間から1,2年続くとされます。

この頃から被災者は個人的な問題の解決を迫られるため、連帯することが出来なくなっていきます。

最後が復興期です。

個人差がありますが、数年間続きます。

日常が戻り始めることで、被災者も生活再建の意欲が出てきます。

その後、地域作りに積極的に参加をすることで自信も回復してきます。

個人差の他にも地域性なども考慮をしなければなりませんが、この4つのステップで被災者の心理は変化していきます。

まとめ

ハネムーン期は災害直後のショック状態の心理状態から、徐々に現実を認識し、人々が協力をし合い、瓦礫などを撤去し、援助を持つという状態で、連帯感しやすい時期です。

これは大量の瓦礫や土砂を片付けるという共通の目標を持ちやすいことも理由でしょう。

しかし、その後、町の瓦礫や土砂といった問題から個人的な住居や仕事、金銭といった問題へとシフトしていく幻滅期では連帯が崩れ、人々の不満が爆発し、喧嘩といったトラブルや飲酒問題なども発生しやすくなるという殺伐としていきます。

こういった過程を経ることで、人々は自分の生活をなんとか取り戻そうとより頑張る結果となるのでしょう。

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