警察管が殉職となる3つのケースと階級が上がる理由


刑事ドラマや小説の中でたまに見かける警察官の殉職で二階級特進。

治安が良いと言われる日本で本当に適用されているのか疑問に思ったことはありませんか?

実は警察官が殉職で階級が上がるのは凶悪犯逮捕で命を奪われてしまった時ばかりではありません。

警察官が殉職する3つのケースとその理由をまとめました。

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殉職するとナゼ階級が上がるのか

警察官は昇進試験を合格して階級が上がったり、重大事件の犯人逮捕やオリンピックでメダルを取るなどの功績を残すことで昇進することがあります。

しかし、通常は1階級づつ昇進するため、命をかけて仕事に尽くした功績を讃える殉職のみが特別に二階級特進するのです。

二階級特進は法律で決まっているものでなく、日本軍で行われていた、戦争で命を落とした兵士を二階級特進させる制度の名残なのだそうです。

現在の日本では完全に警察と軍で分離していますが、自衛隊や消防署にもこの昇進制度が受け継がれ、殉職すると昇任することがあります。

生きている内なら仕事内容やお給料が変わることが容易に想像できますが、殉職で階級が上がった場合には何が変わるのでしょうか。

答えは家族への補償です。

警察官が殉職した場合、遺族への補償が最終階級で行われます。

つまり巡査長が殉職した場合は警部補になるため、退職金や弔慰金が警部補として計算されることになります。

警察官が殉職するケース

警察官の死が全て二階級特進というわけではありませんが、殉職は職務、業務が原因で亡くなった場合に適用されます。

ケース1:凶悪事件
ケース2:災害時や交通整備中の事故
ケース3:デスクワークでの過労や勤務中の病気

実際に警察官が殉職した凶悪事件には1965年の「少年ライフル魔事件」や1972年の「浅間山荘事件」があります。

また、関東大震災や東北大震災などの災害に駆けつけた警官が勤務中の二次災害で殉職するというケースもあります。

震災が起こらなくても交通整備を行う場合に起こった交通事故に巻き込まれた場合に適用されることがありますが、自分の運転ミスで命を落とした場合は階級は一つ上に上がるだけのようです。

そして、現代の日本で一番多い殉職の原因は過労と言われています。

ただでさえ昇進試験などがあり自分で勉強時間を確保する警察官も多いなか、特別捜査本部が作られるような事件ではデスクワークが過酷になることがあるようです。

未解決の三億円事件では捜査中に過労で2名の警察官が殉職しています。

まとめ

日本での殉職者は年間一桁程度ですが、銃社会のアメリカでは100人以上、中国では400人を越えるそうです。

中国での殉職理由は勤務中の突然死や病気が多いようで、殉職の理由は国によって違うことがわかります。

一般人にはあまり知られていない警察の殉職ですが、国の特徴が殉職の原因にも反映されているようです。

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