夏至とは?食べ物は何を食べるの?

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夏至とは太陽が最も北を通る日のことで、1年のうちで昼が最も長くなり夜が短くなります。

日本では毎年6月21日または22日です。

冬至ではゆずやカボチャを食べるのが全国的に有名ですが、夏至で食べるものは地方によって違います。

夏至から半夏生(はんげしょう)までの11日間、田植えが行われていました。

この期間の各地域の食べ物を、具体的な献立とともに地域別に紹介します。

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関東や奈良の食べ物は小麦餅

小麦餅とはもち米とつぶし麦を同量に炊いて焼いたりきな粉でまぶした餅のことです。

関東では焼いた餅、奈良ではきな粉にまぶした餅が作られました。

小麦餅は別名、半夏生(はんげしょう)餅、さなぶり餅とも言われています。

半夏生とは夏至の11日後という意味、さなぶりとは田の神様が天に昇るという意味です。

半夏生までに田植えを終え、豊作を願って小麦餅をお供えしていました。

小麦餅の作り方

・米2合、押小麦(つぶし麦)を水に半日つけ、もち米の上に押小麦を乗せてやわらかくなるまで蒸します。

・餅つきと同じようにもち米と押小麦をつきます。

・一口大にまとめ、きな粉をまぶすか焼き餅にします。

関西(大阪)の食べ物はタコ

大阪など関西では夏至にタコを食べる習慣があります。

タコの8本足の吸盤がしっかり張りつく様子から、植えた稲の根がしっかりと地面の八方に張りつきますようにという願いをタコに込めていました。

タコと夏至とは深いつながりがあり、タコは夏至の時期に旬を迎えます。

タウリンが豊富なタコは疲労回復を早め肝臓の働きを助けます。

田植えの疲れを癒し、稲の成長を願って関西ではタコが食べられます。

夏至のタコでおすすめの料理はタコご飯です。

・米2合を研いで水に浸します。

・タコの足や頭をぶつ切りにして少量のしょうゆで下味をつけます。

・いつもの水加減に酒、みりん、しょうゆ各大さじ1、顆粒だし、ショウガ少々を入れて炊きます。

愛知の食べ物はイチジク田楽

愛知県はイチジクの栽培が盛んで、夏至や半夏生にはイチジクを田楽(でんがく)にして食べる風習があります。

イチジクは不老長寿の果物と言われ、健康と美容効果に優れた食べ物です。

甘さとしょっぱさの合うイチジク田楽の作り方を紹介します。

・イチジクをたて半分にカットします。固めの果実の方が向いています。

・小鍋に赤みそ、砂糖、酒、みりんを火にかけ、練ります。

・イチジクをオーブンやグリルで焼き、田楽みそをかけます。

香川の半夏生はうどんの日

香川はうどんで有名な場所です。

夏至から半夏生の間、香川では農作業を手伝ってくれたお礼に新麦で作ったうどんが古くから振る舞われました。

本場さぬきうどん協同組合では半夏生にあたる7月2日を「うどんの日」と定めました。

手打ちうどんの作り方

・薄力粉または中力粉300g、塩15g、ぬるま湯130ccを用意します。

・粉と塩の中にぬるま湯を少しずつ混ぜてこねます。耳たぶくらいの固さにします。

・打ち粉をしながら薄くのばし、包丁で細く切って13分くらいゆでます。

夏至とは?食べ物は何を食べるの?のまとめ

夏至とは1年で一番日が長くなる日で、田植えの時期とも重なっています。

夏至の食べ物は冬至のゆずやカボチャほど有名ではないですが、豊作を願って田植えの疲れを癒す食べ物が各地で食べられています。

今回あげた各地域の食べ物はそれぞれ夏至とは深い関わり合いを持っています。

流通の発達した現在、自分の地域の食べ物も、他の地域で食べられているものも、夏至や半夏生の時期に食べてみてはいかがでしょうか。

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