生活保護は私たちが生活に本当に困窮した時に必要な保護を与えてくれ、自立できるまでの支援を与えてくれる制度です。
日本国憲法で保障されている健康で文化的な最低限度の生活を営む権利に基づくものです。
生活保護の申請の流れについてまだ詳しく知らない人も多いのではないでしょうか。
この記事では生活保護を申請してから、通知がくるまでの期間を中心に生活保護申請の流れについて書いてみます。
生活保護はどこに申請に行けばいいの?
生活保護の申請はお住まいの自治体の福祉事務所というところに行きます。
福祉事務所は市役所、保健センターなど行政機関の中に置かれています。
自治体によって入っている場所が異なるので、市役所の代表に電話して福祉事務所がどこに入っているのか連絡先を聞くとよいでしょう。
生活保護を申請する大まかな流れは?
福祉事務所に行き、生活保護の申請を受けたいと申し出ます。
ケースワーカーと面談し、生活の困窮状況について話をします。
具体的には、現在仕事をしているか、収入はどのくらいか、仕事につけそうな技術を持っているか。
働けないような病気や障害を持っているか。治療はどうなっているのか。
貯蓄はどのくらいか、持ち家、車など資産はあるか、家族、親族から扶養してもらえないか等です。
生活保護の申請用紙をもらい、必要事項を記入して提出します。
ケースワーカーが自宅での生活の様子を調べるために家庭訪問することもあります。
あとは受給できるのかどうかの結果待ちです。
生活保護を申請してから通知がくるまでの期間はどのくらいなのでしょうか?
生活保護を申請してから通知がくるまでの期間は?
14日以内、ただし資産など調査に日数がかかる場合は30日以内となります。
生活保護の申請が通ったときには「生活保護決定通知書」が届きます。
生活保護の申請が通らなかった時には「保護申請却下決定通知書」が届きます。
申請が却下されてしまった時には、その理由も添えて書かれてあります。
この判断が不服な場合には不服申し立てという制度や生活保護の再申請を行うこともできます。
法的にわからないことがある場合には、弁護士、司法書士が所属している「法テラス」に電話で相談してみるといいかもしれません。
生活保護を申請してから通知がくるまでの期間は?のまとめ
生活保護を申請してから14日以内に決定または却下の通知がくる場合もありますが、14日を過ぎても通知が来ないこともあります。
結果がわかるまで長い日数に渡り待たされるのは心配ですが、法律で決まった期間内に必ず通知が届くので焦らずに待つようにしてください。
所有している不動産、親せき付き合いの状況によっては、調査に日数がかかることもあります。
14日を過ぎて通知が来なくても、30日までには必ず通知が来ます。
生活保護申請中に生活が困窮していたら、生活福祉資金貸付制度が受けられます。
電気、ガス、水道などの支払いができずライフラインが止まってしまうようなことが避けられます。
低い利息で生活資金が借りられるので、社会福祉協議会に問い合わせてみてください。