ラーメン丼ぶりと言えば、みんなさんはどんな模様を思い浮かべますか?
多くの人は四角く渦巻いた模様ではないでしょうか?
最近はオシャレで器にもこだわったラーメン店などもあるので、必ずしもこの模様ではありませんが、まだまだ「ラーメン丼ぶりといえば渦巻き模様」というイメージは強くあります。
しかし、この模様はどんな意味があるのでしょうか?
名前もあるのでしょうか?
今回はそんな疑問について紹介します。
ラーメン丼ぶりになぜ柄があるのか?
まず、なぜラーメン丼ぶりにはあのような柄があるのかというと、正確な由来はわかっていません。
しかし、日本の中華料理店がラーメンを中華料理の一つとし出すためにつけた模様なのではないかと言われています。
そもそもラーメンは中華料理ではありません。
中華料理に「ラーメン」という料理は無く、日本独自の料理の一つなんです。
その歴史はまだまだ浅く、大正時代に東京で食べられ始めたの物と言われています。
そのため、ラーメンをより中華料理らしさを出すために、あの模様を使ったラーメン丼ぶりを使ったのではないかと言われています。
模様には意味があった
上記にあるように、あの模様は中国と深い関係にある模様です。
まず、四角い模様の名前は「雷文」です。
紀元前1000ほどの中国、殷(いん)の時代に青銅器に使われていた模様で、稲妻を表した模様です。
殷の時代は、雷を天の意思として考えられ、その稲妻を表す模様として「雷文」が作られたと言われています。
このように、様々なところに模様として使われていたので、それを見た日本人が「中国らしさを出すにはこの模様だ」と考え、ラーメン丼ぶりに使われたのかもしれません。
模様は雷文だけではない
ラーメン丼ぶりで最もイメージが強いのが「雷文」ですが、他にも「龍」や「鳳凰」などもあります。
「龍」は昔、皇帝しか使われる事が揺許されなかった模様で、天帝の使者を表しています。
また「鳳凰」は、最も高貴で幸運をもたらす鳥とされ、皇帝を雄である「鳳」を紋章として使い、「凰」を雌として皇后の紋章として使われていました。
模様にはあと一つ「喜喜」という模様を見た事はありませんか?
この模様の名前は「双喜文」呼び、意味は新郎新婦が並んで喜ぶ姿を文字にして表した模様です。
元々は中国語の結婚式のみで使われていた模様、文字だと言われています。
まとめ
ラーメン丼ぶりの模様だけでもこれだけの意味がありました。
ただ、この模様がラーメン丼ぶりに使われたのが「中華料理の雰囲気を出すため」だという可能性が高いことに驚きです。
この模様を目にすることも減ってきていますが、まだまだ「ラーメン丼ぶりといえばこの模様」というイメージは強く残り続けるのではないでしょうか。