日常生活ではサイコロを振るようなことは滅多にありませんが、スゴロクや麻雀などで誰もがサイコロを振った経験があると思います。
そこで、サイコロの1だけが何故赤いのだろうと疑問に感じたことはありませんか?
実はこのサイコロの1が赤いのは日本だけなのだと言います。
サイコロの1が赤い理由とともに、サイコロの歴史をご紹介します。
サイコロの1が赤い理由は?
サイコロの1が赤くなったのは1926年(昭和元年)のことで、和歌山県の業者が最初に塗ったのが始まりとされています。
有力な説ではありますが、確証があるわけではありません。
しかし、サイコロが赤くなったのは大正から昭和初期にかけてなのは分かっています。
この頃はサイコロを使う遊びであるスゴロクが女性や子供にヒットしました。
それまではサイコロは賭博が主な用途で、赤く塗ったのは賭博専用のサイコロと差別化を図るためとも言われていますし、1だけ赤く塗って他商品との差別化を図ったともいわれています。
他には、日本の国旗である日の丸に見立てて塗ったのではともいわれています。
その赤く塗られたサイコロはヒットをしたために、他の業者も追随し、日本ではサイコロの1といったら、赤いものというイメージが定着をしました。
サイコロの始まりとは?
古代からサイコロは作られていたようです。
形は様々で、現在のような形状もあれば、三角錐型というものもあります。
材料は動物の骨が多かったようです。
古代でも賭博にサイコロを使っていたようですが、このような娯楽の他に占いや祭祀用に用いられていたようです。
サイコロの出目は人智を超えて決められるということで、使用されたようです。
科学などが未発達の時代では占いや祭祀は神の声を聞けるなどとしてとてもありがたがられた傾向があるので、重宝されたことでしょう。
日本へは奈良時代に中国から伝わりました。
その後、他の国と同様に娯楽以外にもサイコロを振って祈願をしたり、サイコロを船に祀り航海の安全を祈ったりという用途に使われました。
現代のサイコロ
現在、サイコロはカジノ用、ホビー用と様々な用途が発売され、値段の安いものの精度はそんな高くはないとされています。
精度が低いと、同じ出目ばかり出たりなど、きちんと6分の1の確率で出目が出ないのです。
もっとも、精度が高いと言われているサイコロは日本のメーカー「入曽根精密会社」が作ったチタン製のサイコロで「世界最速のサイコロ」になります。
現在、大手ネット通販サイトでは2個セットが2万520円から購入出来ます。
なお、高額の商品ではありますが、送料無料のサービスは現在ないようですから、購入する時、別途送料を用意する必要があります。
最後に、サイコロの1の目だけが赤いのは日本だけです。
理由は諸説あり、実際のところ、分かっていません。
現在では外国から輸入されたサイコロもあり、必ずしも1が赤いわけではありませんが、少なくとも現在も多くの日本人がサイコロの1=赤いというイメージを持っているようです。