坂本「竜馬」?「龍馬」?どちらが正しいのか!?

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歴史上の人物の中でも高い人気を誇る「坂本龍馬」。

坂本龍馬は勝海舟などと共に尽力し「薩長同盟」の仲介を行ったり、「大政奉還」を成し遂げるために働きました。

明治維新の陰には坂本龍馬の影響が随所に見られるのですね。

そんな「坂本龍馬」ですが、「龍馬」と「竜馬」正しい漢字はどちらなのでしょうか?

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坂本龍馬ってどんな人物?なぜ人気なのか?

1836年(天保6年)に生誕した坂本龍馬はユーモアセンス溢れる性格で、器の大きな人物だったとされています。

当時の日本では考えられなかったような柔軟な思考力を持ち合わせた坂本龍馬は、度々周囲の人を驚かせるような行動力を発揮して活躍しました。

所謂「大男」だったとする説も有り、180センチメートルほどの身長だったと言われています。

当時の日本人男性の平均身長は150センチメートル前後でしたので、その大柄さがお分かり頂けるでしょう。

また、妻である「おりょう」と共に、日本で初めての新婚旅行へ行ったという逸話も有名ですね。

西洋に「新婚旅行」という風習があるという旨を耳にした坂本龍馬は早速実践したのです。

日本で浸透していなかった慣習であっても、自身の行動力で実現してしまう坂本龍馬の豪快さや決断力に惹かれる人が多く、今も尚たくさんの人々から愛されているのです。

坂本龍馬の漢字は「竜馬」?「龍馬」?どちらが正しいのか

そんな「坂本龍馬」の名前の漢字には諸説ありますが、龍馬自身が署名したものを確認すると「竜馬」ではなく「龍馬」と表記していたとされています。

「良馬」と表記されていたこともあるようですが、本来の正式名称は「龍馬」であるとする説が濃厚です。

また、読み方は「りゅうま」ではなく「りょうま」です。

司馬遼太郎の「竜馬がゆく」、大河ドラマの「龍馬伝」

しかし作品によっては「竜馬」と表現されているものもあり、その最たる例が司馬遼太郎の「竜馬がゆく」でしょう。

以前NHKの大河ドラマで放送されていたものは「龍馬伝」でしたね。

なぜこのように表記方法に差異が生じてしまっているのでしょうか?

これには日本の「常用漢字」という制度に起因していると言われています。

現在、坂本龍馬の「龍」という漢字は「常用漢字」には該当しておらず、「竜」という新しい漢字を利用します。

つまり「竜」の古い漢字が「龍」であり、当時は「龍馬」と表記せざるを得なかったのですね。

その後、現在では新字体を使用する必要があり、教科書や小説などにおいては旧字体を用いずに「竜馬」とする機会が増えたものかと考えられます。

坂本龍馬の本来の正式な漢字は「坂本龍馬」ですが、現在の常用漢字に当てはめると「坂本竜馬」でも誤りではないという事ですね。

まとめ

◯ 坂本龍馬は明治維新の功労者である
○ 坂本龍馬の漢字は「龍馬」が正しいが、新字体を用いた「竜馬」も誤りではない
○ 作品によっては「龍馬」「竜馬」どちらも用いられている

いかがでしたでしょうか?

坂本龍馬の名前の漢字表記がいくつか存在していた裏には「常用漢字」という概念が関与していたのですね。

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