大暑の候とは夏のとても暑い時期をさす季節の言葉です。
言葉で話したり聞いたりする機会はないかもですが、手紙やハガキを読み書きするときに知っていると便利な言葉です。
夏の季節のあいさつには欠かせない言葉、大暑の候。
この言葉の意味、使い方を、例文や結びの文とともに説明します。
大暑の候の読み方と由来は?
目次
大暑の候と書いて「たいしょのこう」と読みます。
大暑、候、どちらも「音読みする」と覚えておけば大丈夫です。
言葉の由来は太陽太陰暦の「二十四節気」という暦からきています。
大暑を含めた24の季節の名は?
太陽太陰暦では1年を24の季節に分けて名前をつけています。
現在の2月の旧正月から半月ごとに
春…立春、(雨水、啓蟄)、春分、(清明、穀雨)、
夏…立夏、(小満、芒種)、夏至、(小暑、大暑)、
秋…立秋、(処暑、白露)、秋分、(寒露、霜降)、
冬…立冬、(小雪、大雪)、夏至、(小寒、大寒)、
となっています。
大暑の時期はいつ?
夏至の1か月後、半月の間です。
夏至は年によりますが6月22日前後にきます。
大暑は7月22日ころから立秋の前日までです。
平成29年では7月23日~8月6日です。
大暑(たいしょ)の意味は?
文字通り「大いに暑い」という意味で、一年で一番暑い時期となります。
ちょうど梅雨が明け、夏の暑さ本番となる半月ですよね。
毎年お盆前までは文句なく暑いので、暑中見舞いにもピッタリな言葉です。
ちなみに大暑の反対言葉は「大寒」(だいかん)で1月後半から2月の初めにかけての半月です。
この時期も一年で一番寒い時期ですよね。
大暑の候の使い方は?
大暑の候の場合、直後に「立秋」をひかえていることから、使い方が少々むずかしくなります。
「大暑の候」は7月の後半からなので7月中は問題なく使えます。
しかし注意したいのが8月の6日ころを境に二十四季節では「立秋」に暦が移ります。
立秋とは名ばかりでまだ大変暑い日が立秋過ぎても続きます。
手紙を出す相手やその年の気候によって、暦の季節を書いた方がいいのか、実際の気候を優先した方がいいのか、ケースバイケースで使い方を考えましょう。
大暑の候の例文は
大暑の候を使った例文を紹介します。
使い方は、季節のあいさつで暑さをねぎらい、手紙の結びに相手の体調を気づかうひとことを添えてバランスを取ります。
季節のあいさつ
・拝啓 大暑の候、皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
(健勝のほか、発展、繁栄、清栄、清祥など)
・大暑の候、御社におかれましては益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。
・大暑の候、海山の恋しい季節になりましたが、お元気でいらっしゃいますか。
結びの文
季節のあいさつや本文と上手くつながるようにします。
・益々のご発展をお祈り申し上げます。敬具
・体調を崩されませんようにお過ごしください。
・くれぐれもご自愛くださいませ。
・元気に夏をお過ごしください。
大暑の候の意味、時期、使い方、例文や結びの文は?のまとめ
大暑の候は1年を24の季節に分けた時の梅雨明けの一番暑い時期です。
文字通り、大いに暑い、大変暑いという意味です。
時期は7月22日~8月6日ころで年によって少し日がずれます。
手紙などでの使い方は、季節のあいさつに「大暑の候」を入れ、結びの文は相手の方の体調を気づかう言葉でしめくくります。
例文を参考に、手紙の相手の顔を思い浮かべながら書いてみてください。