母子手帳に書かれた分娩所要時間は5時間の人もいれば20時間の人もいて人によって大きな差があります。
自分が想像していたよりも短い時間が記入されていて不思議に思ったり、病院によって違うんじゃない?という方も多いようです。
出産の分娩所要時間に定義はあるのか、いつからカウントされているのか出産の素朴な疑問を解決します。
分娩所要時間は平均どれくらいかかる?
目次
始めて出産される方は長時間の分娩に不安を覚える方も少なくありません。
出産にかかる平均時間は、初産婦さんと経産婦さんで大きく違いがあります。
もちろん例外もありますが、一般的には2人目以降の出産は1人目の約半分くらいの時間で終了します。
一般的な分娩所要時間は、1人目の出産で11~15時間位、2人目以降だと6~8時間位です。
経産婦さんでも難産で時間がかかる方もいらっしゃいますので、あくまで一般的な目安です。
遷延分娩とされるのは初産婦さんは30時間くらい、経産婦さんは15時間くらいかかった場合です。
分娩所要時間の数え方
母子手帳に書かれた分娩所要時間は陣痛が始まった時間よりも長いけど、分娩台に上がった時間よりは短く書かれています。
分娩所要時間がいつから始まっているか数え方には定義があり、基本的にはその数え方をします。
分娩の開始は日本産科婦人科学会の定義で「分娩の開始時間は陣痛が規則正しく発来し、胎児娩出まで続く陣痛で、陣痛の周期が10分以内または1時間に6回の頻度となった時点」とあります。
終了時間は胎盤娩出までがカウントされています。
しかし陣痛の周期が5分以内になってから病院に連絡する場合は、自分で周期が10分以内になった時間がいつからか覚えていなければ大体のこれくらいの時間からという曖昧な開始時間になります。
正しい分娩所要時間が知りたい場合は周期が10分以内になった時間を伝えたり、メモして病院に渡すなど開始がいつからなのかわかるようにしておきましょう。
また、破水があったときでも破水があった時間が開始ではなく、定義と同じ数え方で陣痛の周期が10分以内になったところからカウントが始まります。
まとめ
出産は陣痛で1日中ずっと苦しんでいたのに分娩時間が思ったより短くて釈然としなかった方も、陣痛の周期がいつからだったか思い出せば納得がいくのではないでしょうか?
・分娩所要時間は基本的に初産婦さん11~15時間、経産婦さんで6~8時間程度
・分娩所要時間の数え方は陣痛の周期が10分以内になったときから胎盤娩出までの時間
・破水のあった時間は数え方に影響しない
お友達に分娩所要時間がどれくらいかかったか聞かれて曖昧に答えていた方も、母子手帳に書かれていますので数え方がわかればすぐに答えることができます。