富士山は一年中登れる山だと勘違いしている人はいませんか?
筆者も富士山はいつでも登れると勘違いしていた一人で、富士山は真夏しか山開きしていないと聞いて驚いています。
登れるうちに一度は富士山に登ってみたい、でもいつ登っていいのか具体的な時期がわからない。
富士山登頂の策を練るため、山開きの時期と雪の溶け方について調べてみました。
富士山の各ルートの山開きはいつ?
富士山の山開きの時期は、山梨県側の登山ルートでは7月1日から、静岡県側の登山ルートでは7月10日前後からとなっています。
山梨県側には吉田ルートというよく整備された登山道があって、最も多くの登山客がこのルートを利用します。
吉田ルートは登山客が大変多いため、登りと下りが別々のルートが用意されています。
静岡県側からのルートは富士宮ルート、須走ルート、御殿場ルートというルートがあり、雪解けの時期にあわせて山開きします。
静岡から登るルートは全部で3つあって、富士宮ルートは最短距離で山頂まで行けて傾斜がきつい、須走ルートは下山のラストで砂の中を走るように下山する、御殿場ルートは山すそから登り始めるという特徴があります。
山開きの終わりは各ルートとも9月10日頃となっています。
山開きをしている富士山はどんな感じになっているのでしょうか?
山開きした富士山はどんな感じなの?
山開きの期間内には登山道にある山小屋などがオープンしています。
飲食、トイレはもちろんのこと、食堂、宿泊施設など各ルートごとに設置されています。
シャトルバスで行ける5合目のほか、吉田ルートでは7合目にも山小屋の営業が行われています。
富士山の山開きシーズンは7月中旬以降とはいえ、まだ梅雨シーズン真っ只中です。
本格的な登山シーズンは7月下旬・月過ぎと、ほんの1ヶ月半足らずしかありません。・
世界遺産となって外国人観光客も増えた富士山ですので、山開き期間内に山小屋に宿泊希望のある人は早めに予約を入れましょう。
ところで富士山の山開き期間が短いのは、標高が高く寒いため、雪の期間が長いからです。
山開きしていない期間の富士山で、ふきの溶け方積もり方はどうなっているのでしょうか?
富士山の雪の溶け方積もり方は?
富士山の初雪は早く、年によっては9月半ばの秋のうちに初雪が降ることもあります。
10から1月には雪が降ったり溶けたりを繰り返し、標高の高いところは常に雪で真っ白な姿になってきます。
12月以降の冬の富士山は雪の量も増えてきますが、寒さで雪が軽いこと、強風で雪が吹き飛ばされることから雪で白いのは上3分の1くらいにとどまっています。
3月で春になると気温がゆるむため富士山の雪もベタベタしてきます。
山の中腹にもベタベタ雪が張り付くようになり、ゴールデンウィーク頃までは山頂では氷点下、雪も多い時期です。
下界が暑くなる初夏に入って、ようやく富士山の山頂付近にも雪でなく雨が降るようになります。
雨が降るようになれば、雪溶けが一気に進みます。
梅雨の雨は富士山の雪を溶かします。
こうして雪がなくなり山開きできるようになるのが、7月上旬なのです
山開きはいつ?富士山の雪の溶け方積もり方は?
富士山の山開きは、山梨県側では7月1日、静岡県側では7月10日前後です。
年によって変更があるので、「富士登山オフィシャルサイト」などの情報で山開き期間を確認しましょう。
富士山の雪は9月半ばから降り始める可能性があり、山頂付近では5月に入ってもまだ雪が降ります。
積もった雪が溶けるまで、富士山は山開きできません。
梅雨の雨が富士山の雪を溶かすので、山開きは7月になります。
7月中旬は梅雨末期、9月10日頃には富士山の山開きも終了となるので、実質的な富士山のオンシーズンは7月下旬から8月過ぎになります。
富士山は日本一有名で親近感がありますが、一番高い山ゆえの危険もあります。
富士山に登るときには健康、装備、計画等、しっかり策を立ててから登るようにしようと考えています。