火事が起きると家をはじめ多くの財産が消失してしまう可能性があります。
家だけでなく現金まで燃えてしまっては生活自体が立ちいかなくなってしまいます。
火事で燃えたお金が出てきた場合、現金としての価値はあるのでしょうか?
燃えたお金であったとしてもあきらめない
火事で財産を失ってしまうと、何もかもあきらめたくなってしまう気持ちになることもあります。
しかしそこであきらめてはいけません。
少しでも燃え残っている財産がないか確認することが大切です。
タンスにしまっておいたお金や、財布などから現金が見つかれば、たとえ燃えていたとしても新品のお札と交換してもらえる可能性があります。
燃えたお金は時間がたてば状態が悪化してしまう可能性もあるので、できるだけ早く発見し交換してもらうようにしましょう。
またお金を発見した際は、それ以上破損しないように慎重に保管するようにしてください。
燃えたお金が交換できる場所
燃えたお金は近くの銀行へ持っていっても交換することはできません。
お金が燃えてしまったときは、そのお金が本物であるかどうかを鑑定する必要があります。
そのためにはお札を製造・発行している「日本銀行」に持っていかなくてはなりません。
本店だけでなく支店でも鑑定を行ってもらえますが、鑑定の際には事前連絡が必要になります。
また本人確認のため身分証明証が必要になるので忘れずに持っていきましょう。
燃え残った面積によって価値が変わる
燃えてしまったお札は、その状態によって返ってくる金額が異なります。
お札が3分の2以上燃え残っている場合は全額が返ってきます。
しかしたとえ燃え残っている部分が3分の2以下であっても、5分の2以上燃え残っていれば、そのお札の半額が返ってきます。
燃え残った部分が5分の2以下の場合は、残念ながらお金としての価値がなくなってしまいます。
ただし燃え残った面積が少なかったり、損傷が激しいからといって自分で勝手に判断してはいけません。
お札に使われている紙の成分やインクは特殊なものなので、かなり傷んでいたとしても鑑定によって特定できる場合もあります。
自分では灰だと思っていたものが、お金に変わる可能性もあるのです。
まとめ
・火事によりお金が燃えてしまったときは慎重に保管しましょう。
・最寄りの日本銀行に連絡し、鑑定してもらいましょう。
・身分証明証は忘れないようにしましょう。
・お金の状態が悪くても、自分で判断しないようにしましょう。
破損してしまったお金を引き替えてくれる制度があるのはうれしい限りです。
火事で燃えてしまったとはいえ、もともとは自分のお金です。
持ち主にはそれを受け取る権利があるので、こういうときこそ有効に活用しましょう。