名前にサラダ味がついたスナックやせんべいなどがありますね。
野菜が入っているからというわけでもなさそうですし、サラダの味がどのような味なのかという根本的な問題もありますが、何でサラダ味を名乗っているのでしょうか?
サラダでもないスナックなどにもついているだけに、何でサラダ味の名前がついているのか何らかの由来がありそうに感じます。
サラダ味はサラダ油が由来
亀田製菓では、サラダホープというサラダ味のせんべいを1961年に発売しました。
サラダホープは塩味のせんべいとして開発されましたが、塩だけではせんべいから落ちてしまうので、サラダ油を混ぜてせんべいに吹きつけて作りました。
何で名前にサラダがついているのかという由来は、塩味とすれば和風な雰囲気ですが、当時のサラダ油は高価だったので、高級感やオシャレ感を出す意味で、名前にサラダという文字がつきました。
サラダホープは全国発売されましたが、爆発的に売れて生産が追いつかなくなってしまい、一旦全国発売を中止して新潟県内のみの発売になりました。
生産が落ち着いて全国販売を再開したのですが、既に同じ製法のせんべいが現れていて、結局現在では新潟県の限定せんべいになっています。
それ以来亀田製菓に限らず、サラダ味のプリットやジャガリコなど、塩にサラダ油をつけたスナックにはサラダ味とつけられるようになりました。
一般的な製法としては、焼いた生地にサラダ油を吹き付けてから塩をかけて味付けしています。
何でサラダ油はサラダというのか
大正13年に日清オイリオは日清サラダ油を発売しました。
当時の西洋では生野菜に使うトレッシングとして、塩や酢を加えた食用油を使用していましたが、日本では揚げ物には使っていても、ドレッシングとしては使用していませんでした。
そこで生野菜のサラダ料理のドレッシングとして発売されて、サラダ油という名前が付きました。
因みに何で生野菜の料理をサラダ料理というのかという由来は、サラダの言葉はラテン語で塩を意味していて、生野菜のドレッシングに塩を使用していたのでサラダ(塩)料理だからです。
まとめ
サラダ味の由来となったサラダホープは、塩味のせんべいを開発することが目的であって、サラダ油を使用することが目的ではありませんでした。
しかし、塩をつけ易くするするために使用したサラダ油のおかげで大ヒットして、この製法で作るスナックが増えてきました。
しかも、塩はラテン語でサラダですから、サラダホープを開発したスタッフがその事実を知っていたのかどうかは判明しませんが、偶然のようで必然性があったサラダホープのネーミングでした。