重体と重傷・重症の似ていて違いのある言葉


重体や重傷・重症のように、怪我や病気で入院した人をメディアが報じる表現で、似ている言葉があります。

これらの言葉の意味や違いは、何処にあるのでしょうか?

メディアの表し方や医療機関・消防や警察の判断を交えて、述べていきます。

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意識不明の重体という表現から見る重体の意味とは

重体とは報道機関や医療機関が使用している言葉ですが、その意味は交通事故などで大怪我をしたり、大きな病気にかかって命に関わるような状態のことを言います。

メディアが重体を使用する場合は、意識不明の重体という表現で表すことがありますが、病院ではこのような表現は行ないません。

病院が使う重体は急患で搬送された患者や入院患者の状態を判断して使用しています。

そして、病院による意識の判断は、JCSやGCSという意識障害を判断する基準で、目を開けている状態や目を閉じている状態のときに、声かけや痛みの刺激を与えて反応の様子を段階に分けて評価して、意識の状態を判断しています。

しかも、意識が戻らない状態は単に失神している状態もあるので、意識不明であっても必ずしも重体とは限りません。

重傷と重症の意味と重体との違い

重傷とは、交通事故などで大怪我をしたり転倒などで骨折をして、1ヶ月以上治療に費やす怪我のことをいいます。

しかし、大怪我をして入院して手術を要する怪我であっても、命に関わる怪我ではないところが重体と違います。
因みに警察や消防の判断する怪我の程度は、重傷と中等傷・軽傷に使い分けて、通院のみの軽い怪我を軽傷といい、入院が1ヶ月未満を中等傷といっています。

重症は大きな怪我を重傷というのと違い、1ヶ月以上入院して手術などの処置が必要な重い病気をいい、警察や消防で判断する病気の程度も重症以外に、通院1ヶ月未満の入院を中等症、通院程度の病気を軽症に使い分けています。

もう一つの表現の違いとしては、彼のアイドル好きは重症だという表現はしても、重体とか重傷という表現は行ないません。

これは重症が病気の重い症状という意味から派生している言葉と判断できます。

まとめ

インタビューで自分にプラスな言葉を語った場合、それを報道するメディアは胸を張って語ったと表現しますし、自分にマイナスのことを語れば、声を潜めてとか恥らうようにとか独特の表現をして報道します。

意識不明の重体はまさにこれに当てはまる表現ですが、重体や重傷・重症の意味や違いを知れば、メディアの独特の表現方法に惑わされずに状況を判断することできるので、これらの言葉以外の言葉でも表現方法の違いを知ればより正しく情報を判断することができます。

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