昔はワインは高級でオシャレなお酒のイメージがありましたが、今では高級な場所で飲むだけでなく、少額でも気軽に飲めるようになりました。
そのように身近になってきたワインですが、安いワインは悪酔いするともいわれます。
確かにワインはビールや焼酎などと比べて悪酔いし易いイメージはありますが、高いワインか安いワインかで違ってくるのでしょうか?
安いワインが悪酔いし易いかどうか、悪酔いの原因を悪酔いし難くする方法も含めて述べていきます。
副産物のフーゼル油が悪酔いの原因か?
アルコールが発酵する際にフーゼル油という黄色い色をした液体が生成されます。
含有量が0.2%を越えると身体に良くないとされていますが、このフーゼル油が悪酔いの原因ともいわれています。
しかし、このフーゼル油は多くのお酒に含まれていて、特に悪酔いし難い焼酎に多く含まれていることから、安いワインが悪酔いする原因とは言い難くなります。
悪酔いの原因はワインに入っている2つの物質
赤ワインや一部の白ワインにはヒスタミンという物質が含まれています。
ワインの生産工程で、乳酸菌を用いた発酵を行なう際にヒスタミンが生成され、血管に働いて血管を拡張させ、神経細胞を圧迫して頭痛が発生します。
もう一つに、チラミンがあります。
チラミンは、赤ワインに使用する葡萄の皮に含まれるアミノ酸が、発酵過程で変成したもので、多量に摂取すると交感神経を刺激して発汗や動悸そして頭痛に血圧上昇などの症状を引き起こします。
これらのことからワインを飲むと悪酔いし易い原因は、ヒスタミンとチラミンによるものと判断できます。
しかし、ヒスタミンもチラミンも値段に関係なくワインに含まれているので、安いワインだから悪酔いするとは言い難くなります。
因みにブルーチーズやゴルゴンゾーラなどの熟成期間の長いチーズにもチラミンが含まれているので、チーズをおつまみにしてワインを飲むことが悪酔いするリスクを高めてしまいます。
悪酔いし難くするワインの飲み方
ワインを飲む順番で酔い易くなる場合があるので、ワインを飲む順番は白を先に飲んで赤へと移行する飲み方が酔い難い飲み方になります。
ワインに限らないことですが、強いお酒を飲むときは、口休めに水を飲むことがお勧めです。
飲む水の量は、飲んだお酒と同量か同量以上飲むことで悪酔いし難くなるので、、一口お酒を飲んだら次に同じ量水を飲むというように交互に飲んでいくことをお勧めします。
まとめ
ヒスタミンは赤ワインや一部の白ワインの生産工程で生成され、チラミンは葡萄の皮に含まれるアミノ酸から生成されるので、赤ワインを飲んだら悪酔いをして、白ワインを飲んでも悪酔いし難い人は、ヒスタミンやチラミンによって悪酔いしているということになります。
そのような方も含めて悪酔いし易い方は、ワインと水を交互に飲んで、ワインを楽しく飲んでいきたいものです。