ホッキョクウサギの意外な生態と食べ物


名前からしていかにも寒そうな地域に生息していそうなホッキョクウサギ。

癒し系動物の代表とも言えるウサギが雪の中でちょこんと丸まっていれば、それは可愛いこと間違いありません。

しかし、ホッキョクウサギを調べてわかったのはそのイメージから想像できないようなワイルドな生態でした。

ホッキョクウサギの生態や食べ物をまとめました。

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ホッキョクウサギとは

ホッキョクウサギは北米のツンドラ地帯やグリーンランド、カナダの北端など極寒の地で生息するウサギの一首です。

寒い地方で生息しているため毛皮は厚く、耳が短く体の表面積を小さくすることでマイナス40度にも耐えられるそうです。

冬には雪や氷と擬態できる真っ白い毛皮、春から夏には周辺の岩や食べ物である草の色に似たブルーグレーの毛に生え変わります。

身体の大きさは小さくても40cm、大きいと70cmで体重も4~5.5kgもあります。

日本で飼うことができるウサギの多くは1~4kgほどなのでホッキョクウサギがウサギの中でも大きい種類ということがわかります。

また普段は体を丸めて大福のようなホッキョクウサギの足は長く、4本の足を伸ばすと足の長いカピバラの様な姿になります。

ホッキョクウサギの生態

単独で行動することも多いホッキョクウサギですが、数十匹~数千匹の群れを作って行動することもあります。

繁殖期になるとオスとメスがペアになって縄張りを決めるため群れが分散するそうです。

そのためオスはパートナー探しの際に他のオスと戦います。

長い足を伸ばして2本足でパンチを繰り出す姿は、まるでカンガルーのボクシングの様でスピード感があります。

ホッキョクキツネやホッキョクオオカミといった天敵が近くにいるときも2本足で立って様子を探り、危険が迫ると4足、2足を混ぜながら時速60kmのスピードで逃げます。

時速60キロだと自動車の法定速度と同じで、馬の平均的な走りも時速60kmと言われているので、ホッキョクウサギの足の速さがうかがえます。

オスは複数のメスとパートナーになることもあり、メスは年に数回子供を産みます。

雪の降り積もる極寒の地に住むホッキョクウサギは冬の間、雪を掘ってその穴の中で身を寄せ合って暖をとることもあるそうです。

また、食べ物も雪に埋まってしまっているため雪を掘って探します。

ホッキョクウサギの食べ物は主に樹木やコケ、花のつぼみ、木の皮、葉、ベリー系などの植物ですが、時には魚や小動物の肉も食べるそうです。

まとめ

おとなしく丸くなっている可愛らしい姿と、足を伸ばして時速60kmで駆け抜け、他のオスと戦う姿のギャップがあるホッキョクウサギの生態はSNSや動画サイトで密かな人気があるようです。

ホッキョクウサギは日本で飼うことができないため認知度はあまり高くありませんが、極寒の厳しい環境で生きるからこそのたくましい生態が魅力です。

・ホッキョクウサギはマイナス40度にも耐えられる
・足が長く、時速60kmで走ることができる
・繁殖期にはオス同士が前足を上げて2足で戦う
・食べ物は雪を掘って探し当てる
・雑食で植物だけでなく魚や小動物を食べることもある

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