昔から日本の住居で愛用されている「畳」は家族がゆっくり過ごす日本家庭の象徴でもあります。
住居だけでなく、飲食店や宿でも多く使用され、お客様をもてなす場にも畳があるとホッとできますね。
しかし、カーペットと違い汚れても頻繁に買い換えるものではないので清潔に保つにはこまめな手入れが必須となります。
時間がたつと茶色く変色してしまうので、日焼け防止の方法や修復する方法をご紹介します。
畳の日焼け防止
最初は緑色の畳も月日がたつにつれ茶色く変色してしまいます。
畳は植物で作られているため葉緑素という色素があり、葉緑素が紫外線で変色してしまうため畳の色が変わってしまうのです。
原因は紫外線なので日当たりの良い部屋は特に変色しやすく、家具などで紫外線がさえぎられている部分だけ緑のままで色の違いができてしまいます。
来客を清潔な畳で迎えたい客室は緑の畳のを維持したいところです。
家庭でも部屋の模様替えをして一部分だけ緑ではかっこ悪いので、緑の畳を維持する工夫が必要です。
畳の日焼け防止は人間の肌の日焼け防止と同じく紫外線をカットすることで変色を防ぐことができます。
一番手っ取り早い日焼け防止方法は、日中UVカットできるカーテンや障子をひいておくことです。
和室の場合、カーテンではなく障子の部屋が多いと思いますが通常の和紙では紫外線を防ぐのに限界があります。
UVカットできる障子紙では紫外線を2倍カットできるものもありますので効果が期待できます。
畳の修復方法
既に日焼けしてしまった畳はある程度修復することが可能です。
日焼けした畳の修復に使うのは、霧吹きと洗剤、雑巾2枚、酢水です。
雑巾に薄めた洗剤を含ませて固く絞り、畳の目に沿って拭きます。
ぬるま湯でぬらして固く絞った雑巾で洗剤を落とします。
洗剤が残ってしまうと逆に変色の原因となりますので洗剤はつけすぎないように気をつけましょう。
表面の汚れが落ちたら、お湯と酢を2:1で混ぜて作った酢水を霧吹きしてから乾いた雑巾でふき取ります。
畳の目に逆らって拭くと畳が傷つき、ささくれのようになってしまいますので目に沿って拭いたり軽く上から叩くようにしましょう。
畳は湿気に弱いため、拭いた後は部屋の風通しを良くして乾燥させます。
畳を取り外せるようなら、風通しの良い場所に持っていってしっかりと干しましょう。
まとめ
日焼けした畳はある程度修復することが可能ですが、頻繁に買い替えを行わない畳は普段から日焼け防止をしておきましょう。
一番良いのは、紫外線防止をしておいて年に1回以上のメンテナンスを行うことです。
日焼け防止や修復の方法は非常に簡単ですが、清潔で気持ちのいい緑の畳を維持するこができます。