知られざるアロンアルファの歴史と2つの保存方法


物を一瞬でくっつけることのできる強力な接着剤「アロンアルファ」。

家庭や仕事場に一つあると重宝する接着剤ですが、いざ使おうと思うってキャップを外すと固まって使えなくなっていることも少なくありません。

一回だけ使って無駄にしてしまうのももったいないし、何かちょっと壊れてしまって補修したいような場合、すぐに使える状態なら助かりますよね。

アロンアルファが固まらなくて済む2つの保存方法と、知られざる歴史をご紹介します。

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アロンアルファの歴史

現在では当たり前に使用されている瞬間接着剤ですが、世界で初めて開発されたのはイーストマンコダック社が1955年に開発した瞬間接着剤です。

もともと第二次大戦中に機関銃の照準を合わせるレンズを製造する実験中に偶然プリズムが接着してしまったことがあり、そのメカニズムを利用して開発されたといわれています。

イーストマンコダック社は事業から撤退して権利を放棄したため多くの会社が瞬間接着剤の開発を始めました。

アロンアルファという商品の歴史はその5年後の1960年に東亞合成社が研究を開始し、1963年に工業用として発売開始されたところから始まります。

その後、医療用、釣具用、木工用、プラスチック用など様々な用途に合わせたアロンアルファが発売されています。

アロンアルファの歴史を語る上で欠かせないのはインパクトのある宣伝方法です。

番組で取り上げられたり、前輪を上げて走行するオートバイが接着されて斜めのまま固まるなどの人々がアッと驚くTVコマーシャルを多数取り入れて一般的に広まりました。

2016年現在の公式ホームページでも、ページ一番下のアロンアルファにカーソルを合わせると一瞬ピタっとくっついてしまうユニークな仕掛けがあります。

これで固まらない!2つの保存方法

アロンアルファは水分で固まるシアノアクリレート系接着剤のため、湿気のある場所ではすぐに固まってしまいます。

そのため、固まらせない保存方法の一つは「袋や容器に乾燥剤と一緒に入れて保存をする」ことです。

ビニール袋に乾燥剤と一緒に入れると湿気をシャットダウンしてくれるため長持ちします。

ただ、薄い袋は破けやすく袋の口を何度も縛り直すと袋の縛り口がグチャグチャになり、手間もかかります。

一番手軽なのはアロンアルファを密封できるタッパーに入れることです。

タッパーは形が崩れず、開け閉めも簡単ですので長期間にわたり保存するのに適しています。

タッパーだと大きくてしまう場所に困るという場合は、ジッパーのついたキッチン用の袋は何度も使用する方法もあります。

ジッパー部分は傷みやすくなりますが、基本的に袋が厚く作られており、場所もとらないのでアロンアルファを数回で使い切るような場合には適しています。

乾燥剤は定期的に取り出し、電子レンジで乾燥させることで長持ちします。

アロンアルファの出てくる部分は先が尖っていて、針を刺して保存する人も少なくありませんが、針は空気中の水分が中に入りやすくなってしまうため逆効果です。

もう一つの保存方法は公式のQ&Aにもあるように、冷蔵庫に入れることです。

一つ気をつけるポイントは、温度差が激しいと誇張して溢れてしまうため常温に戻してからキャップをあけるようにすることです。

まとめ

アロンアルファが最初に発売されてから40年以上経ちますが、その歴史の中でペン型やゼリー状のものなど様々な形に姿を変えながらより使いやすいよう進化しています。

壊れてしまった物の修理や、物づくりにも重宝する瞬間接着剤は、簡単な保存方法でより使いやすくなりますので試してみてはいかがでしょうか?

・アロンアルファは1960年に研究が開始された
・テレビ番組や印象的なコマーシャルで一般家庭に広く普及した
・固まらないように保存する方法は、乾燥剤と一緒に密閉保存する方法と冷蔵庫に入れる方法がある

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