マダニによる感染症は?刺された時の症状と治療法

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マダニは山の中で刺されることが多く、日本の暖かい地方を中心に毎年被害が出ています。

体長3mmくらいで肉眼でも見えて、人間をさして吸血すると体長なんと1cm以上にも大きくなってしまいます。

ただ刺されただけなら痛み、かゆみが出るくらいで終わるのですが、処置や運が悪く感染症にかかってしまうととんでもない病気になってしまうこともあります。

この記事ではマダニによる感染症、その症状と治療法についてお伝えしていきます。

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マダニに刺されるとどうなるの?

マダニの吸血法は少し変わっていて、ギザギザした口で人間や動物の皮膚をかじり、頭が取れないようにしっかり噛み付いて血を吸い続けます。

引っ張って取ろうとしても全然抜けず、マダニの体が引きちぎられてしまうこともあります。

マダニを引き抜こうとして失敗すると、マダニの吸血部分が皮膚に残ったままになってしまいます。

マダニは病原菌を持っていることがあり、マダニの口を通して感染し、私たち人間に病気が移ってしまうこともあります。

マダニによる感染症にかからないために、どうすれば良いのでしょうか?

病院ではどんな治療を受けるの?

マダニの治療を病院で受ける場合、マダニの刺さっている皮膚をほんの少しだけ切開してマダニの口ごと取り去ってしまいます。

マダニによる感染症の中には薬や治療法のない怖い病気もあるため、マダニの体の一部が人間の体内に残らないようにするためです。

マダニを引っ張って抜くのは良くないとされ、自分でできる応急治療はマダニにワセリンやハンドクリームをたっぷり塗りつけマダニを窒息死させる方法があります。

マダニはしぶといため窒息死するのに時間がかかりますが、病院で処置を受けるまでにマダニが息絶えて自然に抜けてくれる可能性があるかもしれません。

ちなみにマダニは皮膚にくっついたまま、1週間くらい取れないこともあるそうです。

マダニによる怖い感染症はどんな病気?

マダニによる怖い感染症とは次の2つがあげられます。

マダニに刺されて必ず発症するわけではないですが、中には障害や死亡例の出る怖い病気です。

ライム病

ライム病は1期、2期、3期と進行していきます。

1期では基本的にかまれた場所に大きな紅斑ができるのが特徴です。

筋肉痛や発熱、悪寒を伴うこともあります。

2期では全身に症状が広がっていきます。

皮膚の症状のほか、関節炎、神経、心臓など様々な症状が出ます。

3期に入るといったん症状が消えるため、治ったと勘違いするのですがその後何ヶ月、何年にも渡り重症化した症状が皮膚や全身に出ます。

治療法は抗生物質が効きますが初期段階での治療が有効です。

早めに病院にかかりましょう。

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

SFTSウイルスに感染して起こる病気です。

発熱、消化器官に主な症状が出ますが、神経症状、紫斑、下血など重症化した結果、死亡者が出たこともあります。

症状だけではSFTSかどうか断定できず、山に入ったかどうか、マダニに刺された覚えがあるかで病気の判定をします。

治療法は抗ウイルス剤が開発されていないため、対処療法で治療します。

マダニによる感染症は?刺された時の症状と治療法のまとめ

マダニが自分の皮膚にくっついて血を吸われていたら、パンパンに血を吸ったマダニの大きさに驚き手でただちに引っこ抜いてしまいたくなると思います。

マダニへの対処法がわからないと引っこ抜いたときにマダニの口が皮膚に残り、運悪いとやっかいな感染症にかかってしまうことがあります。

マダニの体は大きいので刺されて気づかないことはまずありません。

刺されたらなるべく早く病院に行きましょう。

またマダニの体は濃い黒、茶色をしています。

服の上にいるマダニを見つけやすいよう、白や黄色など明るい色でマダニのつきにくいツルツルした生地の服を山に着ていくことをおすすめします。

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