アトピーや花粉症など、アレルギー反応で起こる身体の不調に注目されているのが「にがり」です。
豆腐など作る際に使われていることで知られる「にがり」は、アトピーや花粉症にどのような効果があるのか調べてみました。
「にがり」の選び方とアトピーや花粉症に対する効果
にがりは海水から天然塩を作る際、先に結晶化する塩化ナトリウム(塩)を取り除いたものなので成分は塩化マグネシウムを中心とした海水に含まれるミネラルが主な成分です。
現在の製法では煮詰めて結晶にした塩化ナトリウムを除いた後に、残りの液体を分離させてから濃度を調節しているものが多いために成分の割合は製品によって異なります。
にがりに含まれる海のミネラルは外部から塗るとセラミドを作る働きを促し、皮膚下の細胞間の水分を保ってくれる効果があり肌を潤してくれます。
アトピーは肌の水分が不足した状態ですので、にがりのミネラルで改善することができます。
また、鉄、銅、マンガン、亜鉛、セレンなどにがりに含まれる成分は活性酸素を除去する働きがあり、にがりは摂取しにくいそれらの成分を手軽に摂取できる優れものです。
活性酸素は本来身体に必要なものですが、増えすぎると細胞を酸化させて新陳代謝のさまたげとなるためアトピーの炎症をひきおこしてしまします。
また、にがりの主な成分である塩化マグネシウムはアルカリ性のため胃酸を中和し、結果胃酸の量を増やすため便秘薬としてしようされることもある成分なので適度に摂取することで腸内の環境を整えてくれます。
ミネラルにも免疫力を正常化する働きがあるので、腸の免疫力が高くなりすぎてアレルゲンに敏感になっている体質を改善してくれるので花粉症の症状を和らげたり予防することができます。
ただし、塩化マグネシウムの胃液を増やす効果は過剰摂取することで便がゆるくなってしまったり、肝機能の悪い方は肝臓で処理しきれなくなってしまうため過剰な摂取などは控え、用法容量を確かめて摂取しましょう。
にがりの使い方
にがりの使い方はどれも非常に簡単なので日常生活に取り入れてみましょう。
一つは口から摂取する方法です。一日４～５回コップ１杯の水(200ml位)に2、3滴垂らして飲むだけでアトピーや花粉症に効果が期待できます。
にがりは名前の通りにがいので、にがみが気になるときにはお茶など味がついたものでも大丈夫です。
次の方法はお風呂にコップ半分ほどのにがりを入れて入る方法です。大きなお風呂なら１杯など調節をしましょう。
この方法はアトピーで背中など痒いとき毎日薬を自分で塗るのが大変な方も毎日お風呂に入るだけで手軽にケアできます。
また、スプレー瓶を買ってきて薬局などで売られている精製水200mlに2～3滴垂らせば化粧水のように使うことができ、外出先でも使用することができます。
肌の生まれ変わりは28～56日かかるのでアトピーに対する効果が出るのは２ヶ月ほど様子を見ながら使ってみましょう。
まとめ
にがりを使用した美容法や健康方が数多くわかってきた現在では通販や薬局、スーパーマーケットなどで簡単に手に入るようになりました。
価格も手ごろなので用途に合った方法で活用しましょう。
・にがりに含まれるミネラルは肌の水分を保ってくれるためアレルギーに効果がある。
・主成分のマグネシウムは適度な使用で腸内の環境を整えることができるので花粉症に効果がある。
・肝機能に問題ある人は無理に摂取しない。