贈答品などにも使われるアンデスメロンですが、その名前の由来について調べたところ、意外なことがわかりました。
アンデスメロンの特徴と合わせてご紹介いたします。
アンデスメロンの由来
アンデスメロンは日本の会社「サカタのタネ」が1977年に開発した品種です。
アンデスメロンが登場するまでは、日本でメロンといえば、高価なマスクメロンであるアールスメロンと、安価なプリンスメロンしかなく、アールスメロンは栽培が難しく価格も高価なため、消費者には手の出しにくいものでした。
そのため、アールスメロンのようなネット状の皮を持ち、栽培の簡単なメロンの誕生を目指し、品種改良が重ねられるようになりました。
その結果生まれたのがアンデスメロンです。
ちなみに、アンデスメロンの名前の由来は、作りやすいうえに病気に強く、手頃な値段で買えることから、農家は安心して作れ、消費者は安心して買える「アンシンデス・メロン」から付けられました。
つまりは南米のアンデス山脈とは何の関係もないということです。
アンデスメロンの特徴
アンデスメロンは、網目が美しいマスクメロンのアールスメロンと一年中入手可能で安価な露地メロンのハネデューメロンなどを掛け合わせて作られました。
果肉は緑色で、甘みが強く果汁たっぷりで、他の食材との相性もいいため、色々なメニューに使うことができます。
アンデスメロンの日本三大産地は熊本、茨城、山形です。
熊本のアンデスメロンが四月頃から出回り、その後、産地が北上していくため、比較的長い期間手に入れることができます。
高級なアールスメロンに近い外観や味を持ちながら、手頃な価格で手に入るため、気軽にその味を楽しむことができます。
アンデスメロンの栄養価と美味しく食べるタイミング
カリウムが豊富に含まれるメロンは、高血圧の予防やむくみの解消に役立ち、免疫力を高め、風邪の予防になるビタミンCも比較的多く含まれています。
食べるタイミングが難しいメロンですが、アンデスメロンの食べ頃は、お尻の部分を押してみて少し弾力を感じ、メロン特有の甘い香りがしてきた頃です。
メロンに限らず果物は冷やしすぎると甘みが低下するため、食べ頃になるまでは室温で管理し、食べる1~2時間前に冷蔵庫で冷やして食べるのが理想です。
アンデスメロンの由来と特徴をお伝えしました。
特に名前の由来はアンデス山脈とは関係なく、意外なものだったのではないでしょうか。
知っていると誰かに教えたくなる雑学ですね。