鶏肉に衣を付けて揚げた料理に、北海道が発祥のザンギやから揚げ・竜田揚げがあります。
同じような料理ですが、それぞれ料理法が違う料理になります。
そこで、ザンギやから揚げ、竜田揚げの料理法の違いについて述べていきます。
北海道名産の鶏肉料理である釧路ザンギと函館ザンギ
ザンギは北海道名産の料理ですが、釧路市の鳥松が発祥の釧路ザンギと、函館市にあった陶陶亭発祥の函館ザンギがあります。
陶陶亭では、昭和12年に中国の山東省出身の料理長が、鶏の揚げ料理である炸鶏(ザージー)料理を出していましたが、平成元年頃に閉店した後火事にあって全焼してしまいました。
この料理長は昭和21年に陶陶亭から独立して、陶陶亭の近くに王さんというラーメン屋を創業し、そのお店でもザンギを出していました。
味は竜田揚げに似ていて、若鶏の素朴な旨味がある揚げ料理でしたが、王さんは2代目に引き継がれた後に010年5月に閉店しました。
鳥松は昭和35年頃焼き鳥店として開業し、鶏を骨ごとブツ切りにして唐揚げにして出したのが人気になって、ザンギを中心に出すお店になりました。
ザンギの名前の由来は、炸鶏(ザージー)に運(ウン)をつけてザンギと名付けたと、店主は語っています。
ザンギとから揚げや竜田揚げとの違いは料理方法の違い
唐揚げの調理方法は、小麦粉を使用したり下味をつけたりする場合があるなどはっきり決まっていませんが、一般的な調理方法は、片栗粉をつけて高温の油で揚げる料理になります。
ザンギはから揚げと違い、醤油やおろし生姜、おろしニンニクなどで下味をつけた鶏肉に、片栗粉や小麦粉をつけて高温の油で揚げた料理になります。
出来上がったザンギにお好みで塩やソース・レモンなどをかけて食べますが、鳥松では塩ベースが下味のザンギに、特製のタレなどをつけて食べます。
竜田揚げはから揚げと違い調理方法が決まっていて、片栗粉をつけて醤油やみりん・しょう油などで下味をつけてから高温の油で揚げる料理です。
ザンギと竜田揚げとの違いは、竜田揚げは小麦粉を使用しないことと、ザンギの方が醤油味が濃いという点になります。
まとめ
基本的に味の濃さから順番をつけると、から揚げから竜田揚げそしてザンギという順番に味が濃くなっていくようです。
大きく唐揚げとまとめて言ってしまいがちなザンギやから揚げ・竜田揚げですが、それぞれの味の違いからお好みの料理を選択して、美味しい鶏肉料理を楽しみたいものです。