コンビニでは様々な種類のおにぎりがあって手軽に買うことができ、大きさも丁度いいので小腹が空いたときなどに便利ですが、おにぎりをおむすびとも呼びますね。
おにぎりとおむすびの呼び方の違いは地域によるのでしょうか?
それとも形によっての違いなのでしょうか?
おにぎりの歴史から違いや地域性について述べていきます。
おにぎりの歴史
おにぎりは古くから作られて食べられていたようで、三角や山の形をしたおにぎりが各地の遺跡から発掘されています。
一番古いおにぎりは、石川県鹿西町の杉谷チャノバタケ遺跡で発掘されたおにぎりで、山のような形をしていて時代は弥生時代中期とされています。
平塚市の大久保遺跡でも同じ弥生時代のおにぎりが発掘されていますが、こちらは三角形のおむすび形をしています。
形状は様々で、手で握られた米の塊として発掘されている遺跡も含めると、全国複数の遺跡で発掘されています。
三角の形状に四角い板海苔を巻くようになったのは、江戸時代中期の元禄時代になってからで、持ち歩き出来て手にご飯がつかない便利さなので、携帯食として定着しました。
ちなみに、弥生時代のころは蒸したもち米を使用していましたが、鎌倉時代の末期頃からうるち米に変わっていきました。
おにぎりとおむすびの地域や形による呼び方の違い
おにぎりとおむすびの呼び方ですが、基本的に東京や神奈川県を含め日本全国の地域でおにぎりと呼んでいて、東京や神奈川県以外の関東地方や東海地方の地域ではおむすびと呼んでいます。
コンビニでも呼び方が違っていて、ローソンなどではおにぎりと呼び、セブンイレブンではおむすびと呼んでいます。
おにぎりの呼び方の由来はにぎりめしが転じておにぎりになったと言われています。
それに対しておむすびの由来は、山岳信仰の影響でしょうか、神の力を授かるために山の形にご飯を固めて作ったものです。
ですから、おにぎりとおむすびの形からの違いは、どのような形をしていてもおにぎりと呼ぶのに対して、おむすびは三角形の形をしているおにぎだけを呼ぶことになります。
まとめ
日本の山岳信仰は古来からありましたが、弥生時代のころは里に水をもたらし、作物の恵みを与えてくれる存在として、山は敬われていました。
その山を敬う思いが、山のような形をしたおにぎりを作る基になったのかもしれません。
今やコンビニなどで手軽に食べられるおにぎりですが、神様の力を授かる思いで食べていた時代を思い、神様に感謝して食べていきたいものです。