ペンの日を定めた日本ペンクラブの豪華な会員と激動の歴史の裏側とは?

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11月26日はペンの日です。

一般社団法人日本ペンクラブによって1966年に定められました。

由来はこの日が、日本ペンクラブの創立記念日だからです。

このペンの日を定めた日本ペンクラブは読書好きなら一度は聞いたことがある団体名ですが、一体、どのような組織か知っている方は少ないと思います。

ペンの日を定めた日本ペンクラブについて調べてみました。

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日本ペンクラブとは?

日本ペンクラブは国際ペンクラブの支部となります。

この団体は表現の自由を守ることに軸を置き、本や執筆活動を通し、平和に貢献するという趣旨の団体で、作家、詩人、ジャーナリストといった人々が会員です。

入会をするためには、作家、編集者、エッセイスト、詩人といった職業である必要があり、会員二名の推薦が必要です。

創立されたのは1935年。

11月26日に創立総会が開かれ、この日を記念して1966年に制定されたのが、ペンの日です。

主な会員は?

初代会長が島崎藤村、現会長が赤川次郎と大物作家が就任しています。

現在の会員にも猪瀬直樹や江川紹子、辺真一といったテレビでもお馴染みの有名人がいます。

有名作家では「時をかける少女」の筒井康隆、「男の流儀入門」の伊集院静香が名を連ねます。

歴史とは?

設立された1935年は軍部の勢いが増し、自由な言論が封じられるという戦争の足音が増していくような年です。

その時期に、ロンドンの国際ペンクラブから日本ペンクラブ設立の要望があり、外務省の関係者や作家有志により立ち上げられました。

ただ、この時、国内事情的に外国の組織の支部ではいけなかったらしく、国際ペンクラブとは関係がない日本国内の作家団体という名目で立ち上げられたようです。

国内向けに国際ペンクラブの友好団体だとしていましたが、この時から、実質、支部だったようです。

その後、第二次世界大戦が原因で1942年に活動が中断。

1947年に日本ペンクラブの再建大会が実施され、3代目会長に志賀直哉が就任し、翌年の1948年には日本ペンクラブの国際ペンクラブの復帰が国際会議で承認されました。

激動の第2次世界大戦が終わると、順調に活動を進め、現在は年に数回イベントを開いているようです。

そして、1966年にペンの日が定められます。

翌年1967年の3月には、「日本ペンクラブ三十年史」が刊行されているので、ペンの日の制定も設立30年を記念してのものなのでしょう。

最後に、現在のペンの日については日本ペンクラブでも特にこれといったイベントはなく、純粋に日本ペンクラブ創立の記念日のようです。

日本ペンクラブのような表現の自由を守り、本や書くことを通じて、平和に貢献するという高い理念を抱かずとも、昨今はペンを持つことが少なくなってきましたから、11月26日にペンの日を思い出したら、ペンで何かを書いてみるのもいいかもしれません。

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