大学芋と大学ノートはなぜ大学?不思議なネーミングの由来


一般的に中学生くらいから使い始め、高校生、大学生、社会人も使用するシンプルな大学ノート。

使う人は大学生だけではないのに、名前に大学と付くのはなぜなのでしょう?

甘くてボリューム満点な昔ながらのおやつである大学芋も子供からお年寄りまで食べているのに、大学が使われています。

この不思議なネーミングはどこから来たのでしょうか?言葉の由来に注目しました。

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大学ノートの由来

大学ノートの由来は明治17年にまで遡ります。

初めて大学ノートを売り出したのは東京の本郷にあった文房具屋の松屋です。

松屋は東京開成学校(現在の東京大学)の前にあったため、大学ノートと呼ばれたのが由来と言われています。

当時はまだ洋紙が輸入される前だったので、子供たちは和紙をまとめてノートとして使っていたようです。

そこに輸入した筆記用紙を使用したノートを製造、販売したので勉強熱心な大学生に重宝されたことは言うまでもありません。

東京開成学校の教員のアドバイスで大学ノートと名づけたのが由来とも言われています。

大学芋の由来

大学芋の由来も諸説ありますが、大学ノートと同じく東大にまつわる説があります。

一つは、大正時代に帝国大学の赤門前に三河屋というふかしいも屋があって売り出したという説です。

寒い冬にさつま芋を揚げ、蜜をかけて売ったところ学生や教授の間で人気が出たと言われています。

もう一つは、学費に困っていた東大生が売って人気が出た説です。

大正後期から昭和初期は日本が不況の時代で、学費に困った東大生が大学芋を作って売り、大学芋と名づけたと言われています。

しかし、栄養もあってボリュームもたっぷりな大学芋が不況時代の学生に人気が出るのはわかりますが、家庭で簡単に作れるため学費の足しになるほど儲かったかは定かではありません。

名前が独特な大学芋ですが主に食べられているのは関東や東北地方で、関西には中華ポテトというものがあります。

中国には大学芋より砂糖を多く使い、食感のことなる飴をつかった「抜絲地瓜(バースーディグワ)」という料理や、ゴマが振っていない意外はほぼ大学芋の「蜜濺紅芋(ユーチエンホンユイ)」という料理があります。

そのため、名前はともかく料理は昔からあったのではないかとも言われていますが、明治時代の書物にはサツマイモにゴマを振って売ることが書かれています。

日本ではサツマイモとゴマの組み合わせが一般的だったことがわかります。

まとめ

大学ノートも大学芋も、ネーミングの由来はあやふやなところがあり一つに絞れるものではありません。

しかし東大の前に店があったことや、学生が使っていたから、作っていたからという噂は、その時代から東大がそこにあったから生まれたものです。

現在でも受験の難易度が高く、日本一有名な大学ですが当時は大学に行って勉強する人自体も少なく、限られた人しか行けない場所でした。

優秀な人が集まる東大で人気があるものは注目度が高く、一般的に広まったというのもうなずけます。

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